元ネタ・サンプリング Superstar Pride – Painting Pictures (2022) 全米チャートにランクインしたラッパーSuperstar Prideとは?元ネタとともに解説!

2020年代
2020年代S
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ミシシッピ州サーディス出身のラッパーSuperstar Prideは、2022年に5曲入りのデビューEP「5LBS OF PRESSURE」をリリース。

翌年、彼はTikTokのアカウントを開設し、このEPに収録されている「Painting Pictures」(2022)の動画を投稿したところ、現在までに760万再生され、この音源を使用した動画は1億4000万再生されるバイラルヒットとなりました。

これにより、音楽プラットフォームでのストリーミング数が大きく飛躍し、Spotifyでは3000万再生され、全米シングルチャートでは25位にランクインするヒットとなりました。

ここでは、この曲の元ネタについて解説します。

Superstar Pride – Painting Pictures (2022)

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“Painting Pictures” 楽曲情報

リリース日
2022年10月22日

プロデューサー
GlobalKnockz

元ネタ・サンプリング
Faith Evans – Soon as I Get Home (1995)

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“Painting Pictures” 元ネタ・サンプリング情報

Faith Evans – Soon as I Get Home (1995)

元ネタになったのは、フロリダ州レイクランド出身のシンガーFaith Evans (フェイス・エヴァンス)「Soon as I Get Home」(1995)です。

この曲は、彼女のデビューアルバム「Faith」(1995)に収録されており、アルバムはR&B/Hip Hopチャート2位を記録しています。

ラッパーのDiddyChucky Thompsonがプロデュースしたこの曲は、アルバムからのセカンドシングルとなり、R&B/Hip Hopチャートで3位を記録し、RIAAからゴールド認定されています。

Faith Evansはその後のインタビューで、この曲を「私のファーストアルバムからのお気に入りの1曲」と明かしています。

この曲は時代を超えたラブソングだと多くの人が言っているのを聞いたことがあるわ。
私のファーストアルバムからのお気に入りの1曲で、ライブで披露するたびに観客が与えてくれるエネルギーが大好きなの。

また、この曲をプロデュースを担当したChucky Thompsonは、彼女との出会いを次のように明かしています。

ある日、俺はピアノを弾いていて、16歳のときに作った曲を弾いていたんだ。
当時はジャズに夢中で、R&Bはあまり興味がなかった。
ピアノで何か弾いていたら、彼女が部屋に飛び込んできて「わー!クレイジー!私のアルバム全部をやってほしいわ」と言ったんだ。
俺は「そうか、誰かと契約しただろか?」って思った。
次に知ったのは、 Puff(Diddy)が彼女と契約したことだった。
それで俺は「よし、何とかしよう」ってね。
気がついたら、Faithが2階にいて、Puffが1階に駆け下りてきて「おい、彼女は世界で一番クレイジーなフックを書いたぞ、まるで別物だよ!」と言っていた。
それは本当にゆっくりで、いつもと違っていて、彼女のやり方が面白かったんだ。
それで「これはクレイジーだ、彼女はこれをやる必要がある」ということになった。
彼女はそれを完成させ、それが1曲目になった。

こうしてアルバムの1曲目が完成しましたが、「Soon as I Get Home」が生まれた経緯について、Chucky Thompsonは明かしています。

スタジオの前を通りかかったら、飛行機の時間があって、6時発の飛行機で、2時頃にスタジオに立ち寄ったんだ。
荷物はまとめてあるし、タクシーも何時に来るかわかっているから、ただぶらぶらしようと思っていたら、Puffから電話がかかってきたんだ。
彼はFaithが俺がピアノで弾いた曲のことを話したと言っていたよ笑
「ピアノで弾いてあげた曲って、どの曲?それが何であろうと気にしない。帰る前にその曲をやっておいて」とね。
それで「ちょっと立ち寄っただけなんだ」って言ったら、彼は 「いや、2階にスタジオがあるから、帰る前にやっておいてくれ。彼女にはイライラさせられるから、やってほしいんだ。今、俺は怒っているんだ、わかるかい?」って。
俺の流れが全部狂わされたんだ。
曲全体が完成していたわけではなく、この部分だけが完成していたんだ。
タクシーが出発する前に、曲として成立させるために、新しいパートを考えなければならなかったんだ笑
その日の夜、Faithから電話がかかってきて「私の携帯にかけ直して!もう留守番電話に入れたから、フックを聞いて欲しい!」ってね。笑
それが「Soon as I Get Home」だったんだけど、その曲にはもう一日も触らなかったよ笑

Chucky Thompsonは、自身の仕事を終えて着々と帰る支度をしていたようですが、Diddyからの無茶な依頼を受け、仕方なく曲を仕上げたようですね。

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