バンドPopLyfeのリードボーカルを務め、本格的に音楽のキャリアをスタートさせたKehlani (ケラーニ)。
このグループには、Tony! Toni! Tone!のメンバーD’wayne Wigginsの息子が所属していたこともあって、バンドの楽曲を彼が手掛けています。
PopLyfeはアメリカのオーディションリアリティー番組「America’s Got Talent」に出演し、メディア露出するものの、Kehlaniはグループを脱退。
その後、初のソロ曲「ANTISUMMERLUV」をSoundCloudで公開。
この曲を聴いた「America’s Got Talent」の司会者であるNick Cannonが連絡を取り、ロサンゼルスのアパートを買ってあげたそうです。
グループを脱退したKehlaniは、一時はホームレスとなり、生活が成り立たなくなりましたが、生活の基盤ができたことと、スタジオでの時間ができたことで、本格的にレコーディングを開始しました。
そして2014年、19歳の時にデビューミックステープ「Cloud 19」をリリースしました。
本作のバックには、H.E.R.の楽曲を数多く手がけているSwagg R’Celiousや、EminemやDrakeに楽曲を提供しているJahaan Sweetが参加しています。
今回はこの中から、Kyle Dionがゲスト参加している「How We Do Us」をピックアップ。
ここでは、イントロから90年代に大ヒットしたナンバーをサンプリングしたこの曲の元ネタを解説します。
Kehlani feat. Kyle Dion – How We Do Us (2014)
楽曲情報
Kehlani (ケラーニ)
出身地 :カリフォルニア州オークランド
生年月日:1995年4月24日
ジャンル:R&B, Hip Hop
レーベル
Wheels of Steel Ent.
プロデューサー
Jahaan Sweet
元ネタ・サンプリング
Montell Jordan – This Is How We Do It (1995)
“How We Do Us” 元ネタ・サンプリング
Montell Jordan – This Is How We Do It (1995)
元ネタになったのは、カリフォルニア州ロサンゼルス出身のシンガーMontell Jordan (モンテル・ジョーダン)の「This Is How We Do It」(1995)です。
この曲は、彼の同名のデビューアルバム「This Is How We Do It」(1995)に収録しています。
シングルは全米チャート1位を獲得し、彼の唯一のNo.1ソングとなりました。
R&Bチャートでは7週に渡って1位を獲得し、グラミー賞「最優秀男性R&Bボーカル・パフォーマンス賞」にノミネートされています。
また2020年には、同じくロサンゼルスを拠点とするラップグループShoreline Mafiaが、この曲をサンプリングしています。
その曲についてはこちら。
終わりに
Kehlaniのミックステープは、ヒップホップメディア誌Complexの「2014年のベストアルバム50」に選出され、瞬く間に多くの人の注目を集めました。
また翌年には、ラッパーのG-Eazyのツアーのオープニングアクトを務め、彼女は再びミックステープをリリースするなど、彼女を語る上で欠かせない存在となりました。
そんな彼女の初々しさが詰まったこの曲を、元ネタと合わせて聴いてみてはいかがでしょうか。
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