2010年に発表したミックステープ「Kush & Orange Juice」がGoogleとTwitterのトレンド入りする人気を見せ、一躍注目を浴びたWiz Khalifa (ウィズ・カリファ)。
勢いに乗る彼は、生まれ育ったピッツバーグを歌にしたシングル「Black and Yellow」(2010)を発表し、自身初の全米チャート1位を獲得。
Lil WayneやSnoop Doggといった全米を代表するラッパーがRemixをリリースするなど、この年を象徴するヒットナンバーとなりました。
そんなWiz KhalifaがEP「The Saga of Wiz Khalifa」 (2020)をドロップ。
収録曲の「Still Wiz」は、イントロからDr. Dreのクラシック曲「Still D.R.E. (1999)」をサンプリングしたことでも話題になりました。
この中から敏腕プロデューサーMustardが手掛ける「Bammer」をピックアップ。
カリフォルニア州サンフランシスコを拠点に活動していたギャングスタラップグループRBL Posseをサンプリングしたことで注目を集める1曲になりました。
Wiz Khalifa feat. Mustard – Bammer (2020)
楽曲情報
Wiz Khalifa (ウィズ・カリファ)
出身地 :ペンシルベニア州フィラデルフィア
生年月日:1987年9月8日
ジャンル:Hip Hop
Mustard
出身地 :カリフォルニア州ロサンゼルス
生年月日:1990年6月5日
ジャンル:Hip Hop, R&B
レーベル
Taylor Gang Records
Atlantic Records
プロデューサー
GYLTTRYP
Mustard
元ネタ・サンプリング
RBL Posse – Don’t Give Me No Bammer (1992)
Marvin Gaye – Intro Theme (1977)
“Bammer” 元ネタ・サンプリング
RBL Posse – Don’t Give Me No Bammer (1992)
元ネタになったのは、カリフォルニア州サンフランシスコを拠点にしていた3人組ラップグループRBL Posseの「Don’t Give Me No Bammer」(1992)です。
彼らのデビューアルバム「A Lesson to Be Learned」(1992)からシングルカットしたこの曲は、セルフプロデュース作ながら、Rapシングルチャート16位にランクイン。
1994年にセカンドアルバム「Ruthless by Law」を発表し、デビュー作を上回るヒットとなるものの、メンバーのMr.Ceeが自宅近くのハーバー・ロードで9発の銃撃を受けて死亡。
メンバーが欠けながらもその後は、Rick RockやMC Eihtなどを起用して作品を発表し続けてきました。
しかし2003年に、メンバーのHitmanが運転中に頭を撃たれて死亡。
これで事実上の解散にとなり、残ったBlack Cはその後ソロ作品やグループの関連作品を発表しています。
“Don’t Give Me No Bammer” 元ネタ・サンプリング
Marvin Gaye – Intro Theme (1977)
さらに深堀りすると “Prince of Soul” と呼ばれるほど賞賛されたワシントンD.C.出身のシンガーMarvin Gayeの「Intro Theme」(1977)をサンプリングしています。
この曲はMotownでの初期のヒット曲や、過去3枚のスタジオアルバムに収録された最新曲など、Marvin Gayeのキャリアを振り返る作品となりました。
評論家からも高い評価を得て、全米Soulアルバムチャート1位を獲得。
彼にとって最もヒットしたライブアルバムになり、1999年にはMotownからCD化して再発しています。
終わりに
Wiz Khalifaの上述したEPは好評を博し、リリースから約半年後にデラックスエディションをリリース。
収録曲は7曲から15曲に増え、若手フィメールラッパーのRubi Roseが参加した「POV」はMVが公開。
彼女はHip Hopメディア誌XXLが若手ラッパーを選出する企画「Freshman Class 2021」に選ばれたことで、大きく全米中の期待を背負うラッパーの1人です。
この機会にEP「The Saga of Wiz Khalifa」 (2020)を聞いてみてはいかがでしょうか。
Wiz Khalifa feat. Rubi Rose – POV (2020)
EP収録曲の「Still Wiz」の記事はこちら。
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