インディアナ州インディアナポリス出身のmidwxstは、Tyler, the Creator、Frank Ocean、XXXTentacionに影響を受けて2018年にキャリアをスタートさせ、2019年にミックステープ「prblmatic」をリリース。
その後も「Secrets」(2020)「Summer03」(2021)などのプロジェクトで注目を集め、Geffen Recordと契約を結んで、両作品は再リリースされています。
レイジビートやハイパーポップ寄りのビートの上に乗せるラップスタイルは、若者を中心に注目を集め、シングル「Trying」(2020)はSpotifyで2000万再生を記録。
2022年には、若手注目株のラッパーYeatと共演するなど、ブレイクが期待されるラッパーの1人です。
今回は、彼が2020年にSoundCloudでリリースしたシングル「Don’t Stop」(2020)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
midwxst feat. David Shawty & Yungster Jack – Don’t Stop (2020)
“Don’t Stop” 楽曲情報
プロデューサー
elxnce
元ネタ・サンプリング
Kesha – TiK ToK (2009)
“Don’t Stop” 元ネタ・サンプリング
Kesha – TiK ToK (2009)
元ネタになったのは、カリフォルニア州ロサンゼルス出身のシンガーKesha (ケシャ)の「TiK ToK」 (2009)です。
この曲は、彼女のデビューアルバム「Animal」(2010)に収録されており、アルバムは全米チャート、カナダチャートで1位を獲得。
アルバムからのリードシングルとしてリリースされたこの曲は、全米チャート9週連続で首位を獲得し、2010年の年間シングルチャート1位を獲得。
さらに、世界10カ国以上のチャートで1位を獲得し、1280万枚を売り上げ、2010年に世界で最も売れたシングルとなりました。
Keshaは、この世界的ヒットシングルのインスピレーションは、ある日パーティーで夜遊びして酔っ払って家に帰り、目を覚ますと美しい女性たちに囲まれていて、朝からDiddyみたいな気分だったという自身の体験から得たと説明しています。
ある朝、目が覚めたらこの家に住んでいて、何人のルームメイトと住んでいるのかさえ分からないの。 このローレルキャニオンの家は7部屋あって、ルームメイトは毎月入れ替わっているわ。 The Eaglesが「Hotel California」をレコーディングした家よ。 だから、これは大きなヒッピーたちなんだ…。 ヒッピーがたくさん出入りしていて、ソファーで寝ている人たちもいる。 私は別に気にしないわ。 でも、ある日パーティーに行って目が覚めたら、見たこともないような美女10人に囲まれていたんだ。 で、私はP. Diddyみたいになったんだ、こんな男は全世界にいないってね。 それがニューシングルの最初の一行になって、そこからどんどん進んでいったんだ。
Keshaはこの体験をもとに曲を書き、名プロデューサーDr. LukeとBenny Blancoに渡したところ、Dr. LukeはDiddyと連絡を取り、その日のうちにスタジオにやってきてDiddyがセリフを提供し、コラボレーションが成立したようです。
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