The Notorious B.I.G.やFaith Evans、Boyz n da Hoodが所属し、ベテランラッパーDiddy率いるレーベルBad Boy Records。
Black Rob (ブラック・ロブ)もレーベルと契約し、The Notorious B.I.G.やMaseなどの作品でヒット曲を飛ばしてきました。
そんな彼が、2021年4月17日に腎不全のため52歳の若さでこの世を去りました。
今回はBlack Robの代名詞とも言える「Whoa!」をピックアップ。
元ネタとこの曲について解説します。
楽曲情報
Black Rob (ブラック・ロブ)
出身地 :ニューヨーク、イーストハーレム
生年月日:1968年6月8日
ジャンル:Hip Hop
没年月日:2021年4月17日 (52歳)
レーベル
Arista Records
Bad Boy Entertainment
プロデューサー
Buckwild
元ネタ・サンプリング
François Valéry – Joy (Version Originale Orchestrale) (1983)
David McWilliams – Days of Pearly Spencer (1935)
Black Rob – Whoa! (2000)
元ネタ・サンプリング 1
François Valéry – Joy (Version Originale Orchestrale) (1983)
元ネタとなったのはフランス出身のシンガーFrançois Valéryの「Joy (Version Originale Orchestrale) 」(1983)です。
この曲は原曲の「Joy」をオーケストラバージョンになっており、インストゥルメンタルとなっています。
オリジナルはボーカルも入ることで、雰囲気が一層変わったナンバーに仕上がっています。
François Valéry – Joy (1983)
元ネタ・サンプリング 2
David McWilliams – Days of Pearly Spencer (1935)
さらに深堀りすると、北アイルランド出身のシンガーDavid McWilliamsの「Days of Pearly Spencer」 (1935)をサンプリングしています。
この曲は彼のセカンドアルバム「David McWilliams Volume 2」に収録され、フランス、ベルギー、オランダなど世界各国のチャートにランクイン。
全世界で100万枚以上のセールスを記録し、彼の代表曲になりました。
Whoa!
Black Robのデビューアルバム「Life Story」(2000)からリードシングルとしてリリースされ、彼の唯一の全米チャートにランクインした楽曲となりました。
またその後発表されているレーベルコンピレーションアルバム「Bad Boy’s 10th Anniversary… The Hits」「Bad Boy 20th Anniversary Box Set Edition」にも収録され、Bad Boy Recordsの代表曲でもあることが伺えます。
アルバム「Life Story」(2000)は彼の存在感とリリックがThe Notorious B.I.G.に似ていることから、評論家から好評を博し全米チャート3位にランクイン。
この作品を含めてBlack Robは3枚のアルバムを発表していますが「Life Story」が最もヒットした作品となりました。
終わりに
Black Robの「Whoa!」はいかがでしたでしょうか。
DMXを追うように、90年代から2000年代に掛けて活躍したラッパーが亡くなるのは悲しいですね。
この機会に彼の作品を聞き直してみてはいかがでしょうか。
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