Dr. Dreに見いだされ、彼のレーベルであるAftermathと契約したThe Game。
2005年のメジャーデビューアルバム「The Documentary」は発売初週に58万枚以上のセールスを記録し、全米チャート1位を獲得。
2000年以降、東海岸、南部のHip Hopが盛んになっている時期でしたが、西海岸のヒップホップシーンを復活させた “原動力” として高い評価を得ました。
そんなThe Gameが2枚目のアルバム「Doctor’s Advocate」(2006)をリリース。
以前まで所属していたAftermath, G-Unitを離れ、心機一転 “Geffen Records” からのリリースとなりました。
今回はそのアルバムから「It’s Okay (One Blood)」をピックアップして、解説していきます。
楽曲情報
The Game
出身地 :カリフォルニア州コンプトン
生年月日:1979年11月29日
ジャンル:Hip Hop
Junior Reid
出身地 :ジャマイカ、キングストン
生年月日:1963年6月6日
ジャンル:Reggae
レーベル
Geffen Records
プロデューサー
D-Roc
Reefa
元ネタ・サンプリング
Junior Reid – One Blood (1990)
The Game feat. Junior Reid – It’s Okay (One Blood) (2006)
元ネタ・サンプリング
元ネタとなったのは、ベテランRaggaeアーティストJunior Reidの「One Blood」(1990)です。
Junior Reid – One Blood (1990)
彼の名曲「One Blood」が楽曲の始りから、そのままサンプリングされていますね。
またこの曲はWu-Tang Clanのアルバム「The W」から「One Blood Under W」でもサンプリングされています。
Wu-Tang Clan feat. Junior Reid – One Blood Under W (2000)
アルバム “Doctor’s Advocate”
今作は所属していたG-Unitの50 Centとのビーフにより、G-Unit、Aftermathを離れてのリリースとなりました。
そんな中発表された今作は、Nate Dogg、Snoop Dogg、Kanye West、Nas、will.i.amなどの豪華客演陣が脇を固めています。
発売初週に36万枚以上のセールスを記録し、前作に続いて2作連続で全米チャート1位に輝きました。
また今作で結果を残したThe Gameは、50 Cent、Dr. Dreの力を借りずに成功したことを評論家は高く評価。
後に本人も自分のキャリアの中で、最高のアルバムだと明かしています。
It’s Okay (One Blood)
アルバムからリードシングルとして発表されたこの曲は、R&B/Hip Hopチャート33位にランクイン。
クラブを中心に人気を博した楽曲となりました。
プロデューサーにはD-Roc、Reefa。
この中からD-Rocはアトランタ出身のHip Hopデュオ “Ying Yang Twins” のメンバーであり、ラッパーとして認知度が高いです。
Lil Jonのシングル「Get Low」で客演で参加し、全米チャート2位、年間シングルチャート11位と大ヒット。
メインストリームに彼の名前を広めるきっかけとなった楽曲になりました。
Lil Jon & The East Side Boyz feat. Ying Yang Twins – Get Low (2002)
終わりに
The Gameの「It’s Okay (One Blood)」はいかがでしょうか。
重厚感のあるビートにJunior Reidの歌声が入ることで、さらに疾走感が増したトラックになりました。
またWu-Tang Clanが先にサンプリングしてたのは、意外でしたね。
この機会に彼らの楽曲を聞いてみてはいかがでしょうか。
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