“King of The South” ことラッパーのT.I.率いるGrand Hustle Recordsと契約し、ソロデビューミックステープ「Owl Pharaoh」 をリリースしたTravis Scott (トラヴィス・スコット)。
評論家から高い評価を得たこの作品は、BET Hip Hop Awardsで「Best Mixtape」にノミネートされました。
同年にはHip Hop専門誌 “XXL” が毎年開催している “Freshman Class 2013” でLogic、Joey Bada$$等と選出。
全米中の注目を集める中、2015年にデビューアルバム「Rodeo」をリリース。
今回はこのアルバムからセカンドシングルとしてもリリースされた「Antidote」をピックアップ。
彼のアルバム、元ネタを併せて解説していきます。
楽曲情報
Travis Scott (トラヴィス・スコット)
出身地 :テキサス州ヒューストン
生年月日:1992年4月30日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Grand Hustle Records
Epic Records
プロデューサー
Eestbound
WondaGurl
元ネタ・サンプリング
Lee Fields & The Expressions – All I Need (2014)
Travis Scott – Antidote (2015)
元ネタ・サンプリング
この曲は、Lee Fields & The Expressionsの「All I Need」をサンプリングしています。
Lee Fields & The Expressions – All I Need (2014)
ニュージャージー州プレインフィールド出身のSoulシンガーLee Fieldsと、The Expressionsの共同制作となった今作。
彼らの3枚目となるアルバム「Emma Jean」に収録され「All I Need」の始りの部分がサンプリングされています。
アルバム “Rodeo”
全14曲収録された今作の客演にはKanye West、The Weeknd、Justin Bieber、Juicy Jなど、デビューアルバムを感じさせない豪華な面々が集結。
そのアルバムからは2 Chainz、Futureが参加した「3500」がHip Hopフェスの「Summer Jam 2015」でプレミア上映され、翌日に先行シングルとしてリリース。
Travis Scott feat. Future & 2 Chainz – 3500 (2015)
「3500」のリリースから3ヶ月後にリリースされたアルバムは全米チャート3位、UK R&Bチャート4位、カナダチャート5位にランクイン。
デビュー作ながら世界各国のオーディエンスからも注目を集めた作品となりました。
Antidote
「3500」の翌月にリリースされた「Antidote」は全米チャート16位、R&B/Hip Hipチャート7位にランクイン。
当初はアルバムに収録予定ではなかったものの、あまりの人気の高さにアルバム入れることになりました。
本人もこれについて次のように語っています。
We did a concert in Dallas and I sang it for the first time, it was absolutely crazy.
Shit was not even supposed to be on my album.
ダラスでコンサートをしたときに初めて歌ったんだけど、本当にクレイジーだったよ。この曲はアルバムに収録される予定ではなかったんだ。
当時のライブと思われる映像でも盛り上がっている様子が伝わってきます。また別の会場でもこの曲の人気の高さが伺えます。※1つ目動画は音割れしているので注意
終わりに
Travis Scottの「Antidote」はいかがでしたでしょうか。
今となってはアルバムの代表曲とも言えるこの曲が、収録予定ではなかったのは正直びっくりしましたね。
世界的ラップスターのデビュー作を元ネタと併せて、この機会に聞いてみてはいかがでしょうか。
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