ミシガン州デトロイト出身のラッパーPeezyは、2022年にXXLの「Freshman Class 2022」に選ばれたラッパーBabyface Rayと同じラップグループTeam Eastsideのメンバーで、2010年初頭から本格的にキャリアをスタートさせました。
その後、毎年少なくとも1枚以上のミックステープをリリースするなど精力的な活動し、2018年の「No Hooks」に収録されている「I’m Good, Pt. 5」はSpotifyで600万回のストリーミングを記録。
同年、42 Duggとコラボしたシングル「STFU」(2018)はYouTubeで1600万再生され、デトロイトのラップシーンで注目を集めているラッパーの1人です。
そんな彼が、2022年にG Herbo、Mozzy、Tay Bをゲストに迎えたアルバム「Only Built 4 Diamond Links」をドロップ。
今回はこのアルバムからリードシングル「2 Million Up」(2022)をピックアップし、この曲の元ネタを解説します。
Peezy – 2 Million Up (2022)
“2 Million Up” 楽曲情報
リリース日
2022年7月15日
レーベル
#Boyz Entertainment LLC
EMPIRE
プロデューサー
CeeStackz
元ネタ・サンプリング
Dennis Edwards feat. Siedah Garrett – Don’t Look Any Further (1984)
“2 Million Up” 元ネタ・サンプリング
Dennis Edwards feat. Siedah Garrett – Don’t Look Any Further (1984)
元ネタになったのは、ミシガン州デトロイト出身のシンガーDennis Edwards (デニス・エドワーズ)の「Don’t Look Any Further」(1984)です。
彼は、ボーカルグループThe Temptationsnメンバーとして数々のヒット曲を生み出した彼は、1984年にソロデビューアルバム「Don’t Look Any Further」をリリースし、R&Bチャート2位を記録。
アルバムと同タイトルでシングルカットされたこの曲は、ブラックシングルチャート2位を記録し、Dennis Edwardsのソロキャリアで最も成功を収めた曲となりました。
また、この曲はこれまでに120曲以上でサンプリングされており、その特徴的であるベースラインやフレーズは、Eric B. & RakimやJunior M.A.F.I.A.によってサンプリングされています。
Eric B. & Rakim – Paid in Full (1987)
Junior M.A.F.I.A. feat. The Notorious B.I.G. – Gettin’ Money (The Get Money Remix) (1996)
おわりに
Peezyの「2 Million Up」はアメリカのラジオ局でエアプレイされ、YouTubeでは2800万再生されるなど、彼のキャリアで最も成功を収めた曲となりました。
また、このヒットをきっかけにJezzyらがバースを加えたバージョンもリリースされており、今後も彼の活動から目が離せません。
Peezy, Jeezy, Real Boston Richey feat. Rob49 – 2 Million Up (2022)
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