アラバマ州モービルで生まれ育ったFlo Milliは、2015年に本格的にラッパーとしてキャリアをスタート。
2019年に発表したシングル「In The Party」「Beef FloMix」がTikTokでバイラルヒットしたことで、RCA Recordsと契約。
これらの楽曲を収録し、満を持して2020年にデビューミックステープ「Ho, Why Is You Here?」をドロップ。
この作品は評論家から高い評価を得て、2020年のBET Hip Hop Awardsで「ベストニューアーティスト」にノミネートとなりました。
今回は、上述したミックステープのリリース日にMVが公開となった「Weak」をピックアップ。
90年代を代表するR&BグループSWVをサンプリングしたことで、注目を集める1曲となりました。
Flo Milli – Weak (2020)
楽曲情報
Flo Milli
出身地 :アラバマ州モービル
生年月日:2000年1月9日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
’94 Sounds
RCA Records
プロデューサー
J. White Did It
元ネタ・サンプリング
SWV – Weak (1992)
“Weak” 元ネタ・サンプリング
SWV – Weak (1992)
元ネタとなったのは全世界で2500万枚以上のセールスを記録し、90年代に数々の名曲を残したSWVの「Weak」(1992)です。
この曲は彼女たちのデビューアルバム「It’s About Time」(1992)に収録し、アルバムは200万枚以上のセールスを記録。
Billboard Music Awardに11部門でノミネートとなり、グラミー賞「最優秀新人賞」にノミネート。
また当時Janet Jacksonのシングル「That’s the Way Love Goes」が2ヶ月に渡って1位とロングヒットしていましたが「Weak」が首位を奪うことで終止符を打つことになりました。
その後も「Weak」はロングヒットとなることで、全米年間シングルチャートで6位にランクインし、Billboardはこの曲を「史上最も偉大なガールグループの歌」に選出しています。
Janet Jackson – That’s the Way Love Goes (1993)
終わりに
上述したックステープ「Ho, Why Is You Here?」のヒットにより、Hip Hopメディア誌XXLが若手ラッパーを選出する企画「Freshman Class 2021」に選ばれたFlo Milli。
彼女を含めてフィメールラッパーが4人エントリーすることで、着実に女性ラッパーが業界に浸透してきたことを意味しているように感じます。
全米の注目を集めるFlo Milliをこの機会に聞いてみてはいかがでしょうか。
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