2014年、Ava Max (エイバ・マックス)は、Katy PerryやMiley Cyrusに楽曲を提供し全米チャート1位を獲得した名プロデューサーCirkutと出会い、2人で数百曲を書き、2016年7月にSoundCloudで「Anyone but You」をリリース。
この曲が人気を集め、2016年にAtlantic Recordsとレコード契約を結び、2018年にシングル「Sweet but Psycho」をリリースし、世界22カ国のチャートで1位を獲得。
一躍世界から注目集めた彼女は、この曲を収録したデビューアルバム「Heaven & Hell」を2020年にリリースし、UKチャート2位を獲得しています。
そんな彼女が、約3年振りとなるセカンドアルバム「Diamonds & Dancefloors」(2023)をドロップ。
全14曲を収録したこのアルバムから、今回はリードシングル「Million Dollar Baby」(2022)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Ava Max – Million Dollar Baby (2022)
“Million Dollar Baby” 楽曲情報
レーベル
Atlantic Records
プロデューサー
Cirkut
David Stewart
LOSTBOY
元ネタ・サンプリング
LeAnn Rimes – Can’t Fight the Moonlight (2000)
“Million Dollar Baby” 元ネタ・サンプリング情報
LeAnn Rimes – Can’t Fight the Moonlight (2000)
元ネタになったのは、テキサス州ガーランド出身のシンガーLeAnn Rimes (リアン・ライムス)の「Can’t Fight the Moonlight」(2000)です。
この曲は、2000年に公開されたミュージカルコメディドラマ映画「コヨーテ・アグリー」のサウンドトラックに収録され、映画は世界で1億1300万ドル以上の興行収入をあげ、長年にわたってカルト的人気を博し、また2000年代初期のファッションやカルチャーの一例としても成功を収めました。
サントラからシングルカットされたこの曲は、世界12カ国のチャートで1位を獲得し、そのうちオーストラリアでは2001年に最も売れたシングルとなりました。
エイバ・マックスが「Million Dollar Baby」について明かす
アルバムからのリードシングルとなった「Million Dollar Baby」について、Ava Maxは人生で辛い時期に制作したことを明かしています。
この曲を作っている時、私は人生で本当に辛い時期、つまり失恋やたくさんの悲しみを経験していたのよ。 この曲のタイトルは、自分の価値を思い出すために「Million Dollar Baby」と名付けたわ。 歌詞は自分の心を打ち明ければ、何事も克服し達成することができるということを表現するために書いたの。 「She broke out of her chains, turned the fire into rain」というラインは、この曲が私にもたらした旅路を表しているわ。 悲しみの重さから解放され、自由になり、再び自分らしく感じるようになったの。
また、LeAnn Rimesをサンプリングしたことについて、彼女は次のように明かしています。
LeAnn Rimesの「Can't Fight the Moonlight」を「in the dark」にだけ挿入して、その3つの歌詞と小さなメロディだけにしているんだ。 LeAnnに電話したんだ。 それでね…。私は彼女が大好きなんだ。この曲でLeAnn Rimesに出会えたの。 だから、幸せなんだ。彼女を愛してる。 「Coyote Ugly」は大人になってから大好きになったわ。
この機会に、元ネタと併せて聞いてみてはいかがでしょうか。
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