2005年に発表した4枚目のアルバム「Monkey Business」は、全米チャートで2位を記録し、収録曲のうち2曲が全米チャートトップ3入りを果たしたBlack Eyed Peas (ブラック・アイド・ピーズ)。
このアルバムは、全世界で900万枚以上を売り上げ、グラミー賞ではリードシングル「Don’t Phunk with My Heart」は「最優秀ラップパフォーマンス賞」を受賞、アルバムは4部門にノミネートされています。
大成功を収めたアルバムから、今回はイギリス出身のシンガーSting (スティング)をフィーチャーした「Union」をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Black Eyed Peas feat. Sting – Union (2005)
“Union” 楽曲情報
レーベル
A&M Records
Will.i.am Music Group
Interscope Records
プロデューサー
will.i.am
元ネタ・サンプリング
Sting – Englishman in New York (1987)
“Union” 元ネタ・サンプリング情報
Sting – Englishman in New York (1987)
元ネタになったのは、ゲスト参加しているシンガーStingの「Englishman in New York」(1987)です。
この曲は、彼の2枚目のアルバム「…Nothing Like the Sun」(1987)に収録され、アルバムはUKチャート1位を獲得。
また、グラミー賞では「最優秀アルバム賞」を含む3部門にノミネートされ、ローリングストーン誌は「80年代のベストアルバム100」に選ばれるなど、批評家からも高い評価を得ています。
2022年には、発売35周年を記念して、オリジナル曲12曲にリミックスやインストを加えた全26曲の拡張版がリリースされています。
アルバムから3枚目のシングルとしてリリースされた「Englishman in New York」は、イギリス人のゲイの先駆者で知られるクエンティン・クリスプについて歌っているようで、Stingは次のように明かしています。
俺は、70代前半にロンドンからニューヨークのバウリーにある小さな賃貸アパートに引っ越しして、た俺の友人のために「Englishman in New York」を書いたんだ。 その時の彼の生活は、多くの人が一生を終えるような時期だったけどね。 彼は以前、夕食の席で「犯罪を犯しても強制送還されないように、帰化の書類を受け取るのが楽しみだ」と言っていた。 「どんな犯罪?」って俺が心配そうに尋ねると「何かグラマラスで、非暴力的で、スタイリッシュなものがいい」と彼は答えたよ。 「最近の犯罪はグラマラスがないね」てね。
Stingはこの話をアルバム「…Nothing Like The Sun」のライナーノーツに掲載し、クエンティン・クリスプとのエピソードが興味深いものであったことを示唆しています。
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