ScHoolboy Q (スクールボーイ・Q)は、ヒップホップレーベル “Top Dawg Entertainment” と契約し、その中でKendrick Lamar、Jay Rock、Ab-SoulとラップグループBlack Hippyを結成。
メンバー同士のコラボレーションが頻繁に行われ、お互いのソロプロジェクトにも参加し「新生N.W.A.」と呼ばれるほど注目を集めていました。
今回は、メンバーの1人であるScHoolboy Qのメジャーデビューアルバム「Oxymoron」(2014)から「Man of the Year」をピックアップ。
この曲はイントロからシンセポップバンドをサンプリングしていますが、彼の世界観が強く滲み出たドープな1曲に仕上がりました。
ScHoolboy Q – Man of the Year (2013)
楽曲情報
ScHoolboy Q (スクールボーイ・Q)
出身地 :カリフォルニア州サウスロサンゼルス
生年月日:1986年10月26日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Top Dawg Entertainment
Interscope Records
プロデューサー
Nez & Rio
元ネタ・サンプリング
Chromatics – Cherry (2013)
“Man of the Year” 元ネタ・サンプリング
Chromatics – Cherry (2013)
元ネタになったのは、シンセポップバンドChromatics (クロマティックス)の「Cherry」(2013)です。
この曲は彼らのレーベル “Italians Do It Better” のコンピレーションアルバム「After Dark 2」(2013)に収録しています。
その後、Chromaticsは2016年にこの曲を収録した「Cherry」というEPをリリースし、再び作品に収められることになりました。
また、この曲はScHoolboy Qがサンプリングしたことで注目を集め、YouTubeでの再生回数は1000万再生を超えています。
しかし2021年にメンバーが次々と脱退することを発表し、バンドは解散しています。
終わりに
アルバム「Oxymoron」(2014)で全米チャート1位を獲得したScHoolboy Q。
彼はこの作品について次のように明かしています。
このプロジェクトは、自分が作りたいように作った。 だからこのアルバムはクレイジーだよ。 俺の最高傑作だ。 多くのラッパーがアルバムを出すときにそう言うのは知ってるけど、俺はミックステープを出すような男じゃないんだ。 そのようなことはしないよ。
本人は、この作品を妥協せず制作に励んだとも明かし、自分がギャングスタラッパーであることを誇りに思っているようです。
俺はギャングスタラッパーだ。それが俺の持ち味なんだ。でも同時に楽しい楽曲も作ることができる。 でもギャングスタラップを復活させようとしているわけでないけど、ギャングスタラップがまだ存在していて、俺もその一員だということをみんなに伝えたいんだ。 ただクラブに行って盛り上がるだけじゃなくて、自分の音楽に細部までこだわっていたことをね。
ScHoolboy Qはクラブヒットを狙うのではなく、自分のリリックを聴いてもらいたいと明かしています。
またKendrick Lamarと同じグループに所属していることから、言葉の重みを大切にしていることが伺えますね。
この機会に、アルバム「Oxymoron」を通して彼を聴いてみてはいかがでしょうか。
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