Plies (プライズ)の2007年にリリースしたデビューアルバム「The Real Testament」は、「Shawty」「Hypnotized」がヒットし、アルバムは全米チャート2位にランクイン。
この作品で一躍注目を集め、翌年にセカンドアルバム「Definition of Real」をリリース。
この中からNe-Yoをフィーチャーした「Bust It Baby Pt.2」が全米チャート7位と自身の最高位を記録し、クラブを中心に大人気のナンバーとなりました
「Bust It Baby Pt.2」の記事はこちら。
今回は彼の4枚目のアルバム「Goon Affiliated」(2010)から「She Got It Made」をピックアップ。
メロディアスなフックが印象的なこの曲は、1979年に全米チャート1位を記録した曲をサンプリングしています。
ここでは元ネタについて解説します。
Plies feat. Bei Maejor – She Got It Made (2010)
楽曲情報
Plies (プライズ)
出身地 :フロリダ州フォートマイヤーズ
生年月日:1976年7月1日
ジャンル:Hip Hop
Bei Maejor
出身地 :ミシガン州デトロイト
生年月日:1988年7月23日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Big Gates
Slip-n-Slide
Atlantic
プロデューサー
Clinton Sparks
Kamau Georges
元ネタ・サンプリング
Rupert Holmes – Escape (The Piña Colada Song) (1979)
“She Got It Made” 元ネタ・サンプリング
Rupert Holmes – Escape (The Piña Colada Song) (1979)
元ネタになったのは、イギリス生まれでニューヨーク育ちのシンガーRupert Holmes (ルパート・ホルムズ)の「Escape (The Piña Colada Song)」(1979)です。
この曲は全米チャート6位に入った「Him」などを含む彼のアルバム「Partners in Crime」(1979)に収録しています。
「Escape (The Piña Colada Song)」は、Billboardから全米の大手ラジオ放送局にプッシュされて、リリースから約半年後の12月末に全米チャート1位を獲得。
これにより1970年代と1979年の最後のNo.1ソングになり、翌年に再び1位に返り咲いたことで、2つの年代で初めて1位を獲得したポップソングになりました。
また彼はプロデューサーやソングライターとしても活動しており、1986年に手掛けたThe Jetsの「You Got It All」は、のちにBritney Spearsがカバーしたことでも話題になりました。
The Jets – You Got It All (1986)
Britney Spears – You Got It All (2000)
終わりに
Pliesのアルバム「Goon Affiliated」には、FabolousやJeezyといったラッパーを初めて起用。
またKeri Hilsonを迎えた「Medicine」や「Becky」などのリードシングルが注目を集めて全米チャート5位とヒットしました。
この機会に彼の旧作を聴き返してみてはいかがでしょうか。
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