Tyla、ミックステープ『WWP』発表 Wizkid参加曲や「We Wanna Party」文化論争まで徹底解説

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南アフリカ出身のシンガーソングライターTyla (タイラ)がが2025年7月25日、ミックステープ『WWP』をリリースした。FAXとEpic Recordsから発表された全4曲、わずか11分23秒のコンパクトな作品だが、その短い時間に彼女の“今”が凝縮されている。

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『WWP』──Tylaが鳴らす“今”の鼓動と、渦巻く議論

『WWP』は「We Wanna Party」の略で、Tylaによれば南アフリカで昔から親しまれてきたチャント(掛け声)だという。

「最近は人生を楽しむことに夢中なの。
単なるパーティーじゃなくて、大切な人たちや、一緒にいて心地いい人たちとの時間を楽しむっていうことね。
『We wanna party』は、実は南アフリカのチャント(掛け声)なの。
ずっと昔から使われていて、人を盛り上げたり、楽しさを感じさせるためのものなのよ。
今回のミックステープにぴったりだと思ったの。
だって、この音楽はまさに『we wanna party!』って叫んでいるみたいだから」

Tylaはインタビューで「We wanna partyは南アフリカのもの」と説明した。だが、この発言にナイジェリアのSNSユーザーが反発。
彼らはRemaやAyra Starrといったナイジェリアの人気アーティストも同じ掛け声を使っていると指摘し、Tylaが出所を誤って伝えていると主張したのである。

一方、南アフリカ側からは「この掛け声は昔からクラブシーンに根付いてきた文化だ」と擁護の声が上がり、両国ファンの間で激しい議論が展開された。

ただし、当のTylaとAyra Starrはプライベートで仲良く遊ぶ姿も目撃されており、本人同士に不仲はないようだ。
今回の件は、音楽における文化的ルーツの帰属をめぐる象徴的な出来事となった。

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収録曲レビュー

『DYNAMITE』 feat. Wizkid

南アフリカとナイジェリア、二つの音楽大国を代表するスター同士が手を組んだダンサブルなラブソング。
クラブやパーティーで出会い、音楽に合わせて体を寄せ合いながら一晩中楽しむ情景を描く。

実はこの曲のデモは3年前に制作されており、今回のミックステープ制作時に再び聴き返したTylaが「まだ良い感じだった」とWizkidに完成を提案したという。

「WWPというミックステープを作ろうと思ったとき、昔のデモを全部聴き返して、ウィズとの曲を思い出したの。
3年経ってもまだ良い感じだったの!だから彼に『これ完成させよう、出したいから』って言ったの」

Tyla x Wizkid – DYNAMITE

『MR. MEDIA』

「Water」を手掛けたSammy Soso、Mocha Bands、Ari PenSmith、Believveらが再集結し、ロンドンで制作されたバンガーチューン。

Tylaは「曲そのものがすべてを語っている」と多くを語らないが、内容は明快だ。
噂や批判に左右されず、「自分のことは自分で決める」と堂々と宣言する。
ダンスもファッションも自由に楽しみ、「それはあなたの知ったことじゃない」と突き放す姿勢が痛快である。

「『MR. MEDIA』は実はロンドンで、いつもの仲間たちと一緒に作ったの。
うん、これは間違いなくバンガー(盛り上がる曲)よ。本当に盛り上がる曲。
あまり曲の説明はしたくないの、だって曲自体が言いたいことを全部語ってくれてるから。
でも、この曲については本当にワクワクしてるし、どうしても世に出したいと思っていた1曲なの」

Tyla – MR. MEDIA

『IS IT』

リードシングルとして先行リリースされ、南アフリカでトップ10入りを果たした楽曲。

パーティーで強く惹かれる相手を見つけ、「一人で踊るのはさみしい」と感じる心情を歌う。
近づきたい気持ちと、それが許されるのか迷う揺らぎが、軽やかなビートに乗って響く。

Tyla – IS IT

『BLISS』

2025年5月にリリースされたもうひとつのリードシングル。
「あなたがいない世界は考えられない」と歌い、大切な人と過ごすことで心が満たされる幸福感をストレートに描く。
相手と一緒にいることで“魔法”が生まれ、その愛が人生の光になる──そんな深い絆を讃えるラブソングである。

Tyla – BLISS

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アジアツアーと今後の展望

『WWP』の発表と同時に、We Wanna Party Tour の開催も発表された。2025年11月11日の東京公演を皮切りに、バンコク、香港、マニラ、シンガポールなどアジア各地を巡る予定だ。さらに夏以降には新曲の発表や大型フェスへの出演も控えており、Tylaの勢いはしばらく止まりそうにない。

わずか11分に凝縮されたこの作品は、Tylaのルーツと現在地を鮮やかに映し出す。文化的議論すら自らの物語の一部に変え、国境もジャンルも越えて「We wanna party」というシンプルで力強いメッセージを響かせ続けるだろう。

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