Mac Miller (マック・ミラー)
出身地 :ペンシルベニア州ピッツバーグ
生年月日:1992年1月19日
ジャンル:Hip Hop
没年月日:2018年9月7日 (26歳)
レーベル
Waner Records
プロデューサー
Guy Lawrence
元ネタ・サンプリング
The Four Freshmen – It’s A Blue World (1952)
Mac Miller – Blue World (2020)
Mac Millerのこれまでのキャリアについては記事にしていますので、こちらからご覧ください。
元ネタ・サンプリング
5枚目となるアルバム「Swimming」を発表し、1ヶ月後にこの世を去ったMac Miller。それから約1年半後に死後初となるアルバム「Circles」をリリース。表題曲「Blue World」はこの作品からセカンドシングルとしてリリースされました。この曲はThe Four Freshmenの「It’s A Blue World」をサンプリングしています。元ネタはこちら。
The Four Freshmen – It’s A Blue World (1952)
1948年に結成されたバンドThe Four Freshmenの1955年作。Capitol Recordsに所属していた彼らはシングルを立て続けに発表し、映画出演も果たすなど好調のように思えました。しかしシングルはセールスが振るわず予定されていたシングル「It’s A Blue World」のリリースをレーベル側に拒否された為、脱退。その後メンバーは音源をラジオ局にオンエアさせることに成功し、1952年にグループ初となるチャート入りを果たした後に、Capitol Recordsと再契約を交わしています。
Blue World
大胆にイントロからサンプリングしている「Blue World」は、シングルカット後R&B/Hip Hopシングルチャート22位と一見冴えない結果にみえますが、The Fader誌の「2020年のベストソング100選」で71位にランクインし、オバマ元大統領の「2020年のお気に入りの音楽」のプレイリストにも入っているなど、評価の高い作品になりました。
曲中では「怖がるな、落ち込む必要もないよ」と囁きながら、「気が狂いそうになった、現実を見つけるのは難しい。悪魔に電話されても 俺はいつも輝いている」と当時の心境かわかりませんが、ドラッグや精神的に落ち込んでいる様子も伺えます。
しかしビートはチョップされたフレーズが、鮮やかなビートが乗ることでトラック全体をアッパーに仕上げています。さらにリズミカルなMac Millerのラップが加わることで楽曲全体にグルーヴが生まれています。
精神的な問題がきっかけでオーバードーズで亡くなるミュージシャンが後を絶たないアメリカの音楽業界。今後は若き才能を失う前に、レーベル側のバックアップやメンタルヘルスが普及するべきなのかもしれませんね。
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