カリフォルニア州ローダイで生まれ育ったDestiny Rogers (デスティニー・ロジャース)は、自身のYouTubeチャンネルを立ち上げ、そこでNe-YoやJustin Bieberの曲をアコースティックでカバーし、シンガーとしてのキャリアをスタートさせます。
2017年、家族の友人が彼女の動画をプロデューサーチームThe Stereotypesに見せたところ、感銘を受け、2018年にThe StereotypesのレーベルBeach Wave Soundと契約を結びました。
そのThe Stereotypesは、グラミー賞を総なめにしたBuruno Marsのアルバム「24K Magic」(2016)でアルバムタイトル曲と「That’s What I Like」や「Finesse」をプロデュースしたことで知られています。
Destiny Rogersは、2019年にデビューEP「Tomboy」をリリースし、タイトル曲の「Tomboy」はYouTubeで6000万再生され、Coi Lerayをゲストに迎えたリミックスも公開されています。
2020年にはセカンドEP「Great Escape」(2020)を発表し、その翌年にKalan.FrFrをフィーチャーしたシングル「West Like」で西海岸を感じさせる爽やかな楽曲をリリースしています。
そんな彼女が、2000年代にヒット曲をサンプリングしたシングル「Summer Nights」(2022)をドロップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Destiny Rogers – Summer Nights (2022)
楽曲情報
Destiny Rogers (デスティニー・ロジャース)
出身地 ：カリフォルニア州ローダイ
生年月日：1999年9月13日
ジャンル：R&B, Pop
レーベル
Latium Entertainment, Inc.
プロデューサー
The Stereotypes
9am
元ネタ・サンプリング
Lil Rob – Summer Nights (2005)
“Summer Nights” 元ネタ・サンプリング
Lil Rob – Summer Nights (2005)
元ネタになったのは、メキシコ系アメリカ人Lil Rob (リル・ロブ)の「Summer Nights」(2005)です。
この曲は、彼の6枚目のアルバム「Twelve Eighteen, Pt. 1」(2005)に収録され、アルバムはR&B/Hip Hopチャートで自己最高位となる16位を記録。
アルバムからのセカンドシングルとしてリリースされ、Fingazzがプロデュースしたこの曲は、全米中のラジオでエアプレイされたことで注目を集め、全米チャートで自己最高位となる36位を記録し、彼の代表曲となりました。
また、この曲をサンプリングしたDestiny Rogersは、前述した彼女のシングル「West Like」(2021)のMVでLil Robが叔父役として出演しています。
2人は、以前から親交があるようで、Destiny Rogersはその時の様子を明かしています。
ビデオで私のおばあちゃんを演じている女性は本当の私の家族で、レジェンドなLil Robに私の叔父を演じてもらうことができたんだけど、彼をとても尊敬しているから、クレイジーだったわ。
Destiny Rogers feat. Kalan.FrFr – West Like (2021)
リル・ロブがこの曲について明かす
Destiny Rogersのこの曲は、2021年のライブでもトークボックスを交えたアカペラを披露しており、この頃から温めていたようで、彼女にとって待望のリリースとなりました。
また、Destiny Rogersは「最高の思い出を作ってほしい曲なんだ」と明かし、TikTokでは「Summer Nights Open Verse Challenge」と題したチャレンジ動画をスタートさせています。
夏の思い出に浸れる曲は必ずあるわ。 この曲は、みんなが行事や仲間と遊ぶときにかけたいと思う曲なの。 「Summer Nights」は、最高の思い出を作ってほしい曲なんだ！ 2005年から2022年まで、私たちはまだこの曲で夏の思い出を作っているわ☀️✨ 「Summer Nights」はどこでも聴けるの！！ クラシックに小さなひねりを加えさせてくれたLil Robと、これを実現するのを手伝ってくれたすべての人に感謝するわ❤️❤️❤️
Lil Robもチャレンジ動画に参加しており、彼のInstagramでは、彼女が曲を盗んだことを否定し、新曲のリリースを祝っていることを明かしています。
TIkTokのオープン・バース・チャレンジで、俺のホームガールのためにOGバースを披露することになったんだ...。 彼女が俺の曲を盗んだと思っている人たち、そんなことはないんだ。 彼女はリリースするために正式なルートでこれを実現したんだ、Fingazzと俺は彼女を祝福したよ。
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この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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