ガールズグループWild OrchidのメンバーだったFergie (ファーギー)は、2001年にグループを脱退し、will.i.am率いるBlack Eyed Peasに加入。
彼らと共に2枚のアルバムを発表し、2005年のアルバム「Monkey Business」は、全世界で900万枚を超えるセールスを記録。
世界的な評価を得た彼女は、2006年にソロデビューアルバム「The Dutchess」をリリースし、収録曲「London Bridge」「Big Girls Don’t Cry」「Glamorous」が全米チャート1位を獲得。
アルバムは94週に渡ってチャートインし、2007年の年間アルバムチャート3位を記録する大ヒットになりました。
今回はこのアルバムから、will.i.amがプロデュースした「Clumsy」をピックアップ。
この曲は全米チャート5位を記録し、彼女にとって5作連続のトップ10ヒットとなりました。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Fergie – Clumsy (2006)
楽曲情報
Fergie (ファーギー)
出身地 :カリフォルニア州ロサンゼルス
生年月日:1975年3月27日
ジャンル:R&B, Pop
レーベル
A&M Records
will.i.am Music Group
Interscope Records
プロデューサー
will.i.am
元ネタ・サンプリング
Little Richard – The Girl Can’t Help It (1956)
“Clumsy” 元ネタ・サンプリング
Little Richard – The Girl Can’t Help It (1956)
元ネタになったのは、ジョージア州メーコン出身のシンガーLittle Richard (リトル・リチャード)の「The Girl Can’t Help It」(1956)です。
1955年にシングル「Tutti Frutti」がヒットして人気に火がつき、翌年に発表したシングル「Long Tall Sally」は、Rhythm and Bluesチャートで1位を獲得。
その後、3年足らずの間に15曲ものヒットを連発し、彼の音楽は後世のリズム&ブルースの形成に貢献しました。
そんな彼のこの曲は、セカンドアルバム「Little Richard」(1958)に収録され、シングルは映画「The Girl Can’t Help It (邦題:女はそれを我慢できない)」の主題歌に抜擢されています。
またR&Bベストセラーズチャートで7位を記録し、音楽メディア誌ローリングストーンが選ぶ「500 Greatest Songs of All Time」に413位に選出されています。
終わりに
will.i.amは、Black Eyed Peasのツアー中に今作をレコーディングしたことを明かしています。
ロンドンでレコーディングしたんだ。 北京でレコーディングして、オーストラリアでレコーディングして…もうひとつ変な場所があったな? 「Clumsy」は移動式のレコーディングスタジオのバスの中で録音したんだ。 ピッツバーグのシェーキーズのすぐ隣の駐車場でね。 旅先でレコーディングできるなんて、一仕事も二仕事もしたもんだ。
世界中でレコーディングしたことを明かし、駐車場で仕事ができることに驚いているようですね。
また翌年には、Colliparkがプロデュースし、Soulja Boyを迎えたRemixもリリースしています。
この機会に、元ネタとRemixを併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
Fergie feat. Soulja Boy Tell ‘Em – Clumsy Collipark Remix (2007)
コメント