Jack Harlow (ジャック・ハーロウ)はDJ Dramaと出会い、2018年にプロデューサーのDon CannonとDJ DramaのレーベルGeneration Nowと契約。
同年、メジャーデビューのミックステープ「Loose」(2018)をリリースし、2020年のEP「Sweet Action」から「WHATS POPPIN」がTikTokを中心にバイラルヒット。
Lyrical LemonadeのCole Bennettが監修した同曲のMVは、YouTubeで1億5000万再生を記録し、Dababy、Tory Lanez、Lil Wayneが参加した豪華リミックスは全米チャート2位にランクイン。
さらにヒップホップメディア誌XXLの「Freshman Class 2020」の1人に選出され、その年の終わりに「WHATS POPPIN」を収録したデビューアルバム「Thats What They All Say」をリリース。
また2021年にLil Nas Xとのシングル「INDUSTRY BABY」が自身初の全米チャート1位を獲得し、グラミー賞「ベストメロディックラップパフォーマンス」部門にノミネートされています。
そんな彼が、2022年2月に発表したシングル「Nail Tech」に続くセカンドシングル「First Class」をリリース。
この曲は、彼のセカンドアルバムからのリードシングルとされており、まもなくリリースされるニューアルバムに収録されるようです。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Jack Harlow – First Class (2022)
楽曲情報
Jack Harlow (ジャック・ハーロウ)
出身地 :ケンタッキー州ルイビル
生年月日:1998年3月13日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Generation Now
Atlantic Records
プロデューサー
Nickie Jon Pabón
Angel López
Rogét Chahayed
Charlie Handsome
Jasper Harris
元ネタ・サンプリング
Fergie feat. Ludacris – Glamorous (2006)
Raheem the Dream – If You Ain’t Got No Money (1991)
“First Class” 元ネタ・サンプリング
Fergie feat. Ludacris – Glamorous (2006)
元ネタになったのは、カリフォルニア州ロサンゼルス出身のシンガーFergie (ファーギー)の「Glamorous」(2006)です。
この曲は、The Black Eyed Peasからソロデビュー作となった彼女のアルバム「The Dutchess」(2006)に収録し、全米チャート2位を記録。
「London Bridge」「Big Girls Don’t Cry」とこの曲を含めた3枚のシングルが全米チャート1位を獲得し、アルバムは94週に渡ってチャートインを記録。
アルバムは、全世界で800万枚を売り上げる大ヒットとなりました。
このアルバムについて、Fergieは次のように明かしています。
どの曲にも個性があるの。 私の色々な声が使われていて、それは私が表現したいことで「楽しいから」なの。 自分にとっても、他の人にとっても、退屈しないアルバムになっていると思うわ。
“Glamorous” 元ネタ・サンプリング
Raheem the Dream – If You Ain’t Got No Money (1991)
さらに深堀りすると、Fergie (ファーギー)の「Glamorous」は、ジョージア州アトランタ出身のラッパーRaheem the Dreamの「If You Ain’t Got No Money」(1991)をサンプリングしています。
この曲は、彼のアルバム「U Don’t Know U Betta Ask Somebody」(1991)に収録されています。
終わりに
Jack Harlowの「First Class」は、リリース前からTikTokで曲の一部が使われ、すでに6万本以上の動画で使用されています。
またこの曲について彼は、次のように明かしています。
アルバムの中で一番嫌いな曲かもしれない。 でも、この曲がみんなにどんな影響を与えるかは分かっているんだ。 俺が歌っているんだけど、ビートの裏にはエネルギーがあるんだ。 . . . でも俺とは好みが違うんだ。
次のアルバムに収録することを示唆していますが、意外なことにこの曲は好きなではないと明かしています。
これは、大ネタを使用したことTikTokでバイラルヒットを狙ったキャッチーな曲であり、本来の彼のスタイルではないことを明かしています。
この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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