2003年に発表したシングル「Where Is the Love?」が世界13カ国のチャートで1位に輝き、その後リリースした「Monkey Business」(2005)は、全世界で900万枚以上のセールスを記録したBlack Eyed Peas (ブラック・アイド・ピーズ)。
彼らの作品はこれまでに8000万枚以上のセールスを記録し、世界的に人気グループとして認知されています。
そんなグループの8枚目のアルバム「Translation」(2020)から、Nicky Jam (ニッキー・ジャム)、Tyga (タイガ)をフィーチャーした「VIDA LOCA」をピックアップ。
大ネタを多数使用し、アッパーなダンスチューンに仕上がったこの曲の元ネタを解説します。
Black Eyed Peas, Nicky Jam, Tyga – VIDA LOCA (2020)
楽曲情報
Black Eyed Peas (ブラック・アイド・ピーズ)
結成 :1995年
ジャンル:Hip Hop, Pop
Nicky Jam (ニッキー・ジャム)
出身地 :プエリトルコ
生年月日:1981年3月17日
ジャンル:Reggaeton
Tyga (タイガ)
出身地 :カリフォルニア州コンプトン
生年月日:1989年11月19日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
BEP Music, LLC
Epic Records
Sony Music Entertainment
プロデューサー
Johnny Goldstein
will.i.am
元ネタ・サンプリング
Fergie feat. Will.i.am – Fergalicious (2006)
Major Lazer feat. Afrojack & Vybz Kartel – Pon de Floor (2009)
MC Hammer – U Can’t Touch This (1990)
元ネタ・サンプリング 1
Fergie feat. Will.i.am – Fergalicious (2006)
元ネタとなったのはカリフォルニア州ロサンゼルス出身のシンガーFergie (ファーギー)の「Fergalicious」(2006)です。
人気絶頂だったBlack Eyed Peasに所属していた彼女が、ソロデビューアルバム「The Dutchess」(2006)をリリースし、この曲はセカンドシングルとしてリリース。
シングルは全米チャート2位に輝き、リードシングル「London Bridge」に次いで2番目にヒットした曲になりました。
またアルバムも全米チャート2位、日本チャート3位とデビュー作ながらその知名度の高さから大ヒットした作品となりました。
余談ですが現在彼女はグループから脱退し、2018年からシンガーのJ.Rey Soulが加入しています。
こちらに関しては記事にしていますので、ご覧になってください。
元ネタ・サンプリング 2
Major Lazer feat. Afrojack & Vybz Kartel – Pon de Floor (2009)
2つ目に元ネタとなったのはジャマイカ、キングストンで結成したグループMajor Lazer (メジャーレイザー)の「Pon de Floor」(2009)です。
彼らのデビューアルバム「Guns Don’t Kill People… Lazers Do」(2009)からシングルカットし、クラブヒット。
2011年にBeyonceの「Run the World (Girls)」でサンプリングされたことでも知られています。
Beyoncé – Run the World (Girls) (2011)
元ネタ・サンプリング 3
MC Hammer – U Can’t Touch This (1990)
3つ目に元ネタとなったのは、カリフォルニア州オークランド出身のラッパーMC Hammer (MCハマー)の「U Can’t Touch This」(1990)です。
この曲は彼の3枚目のアルバム「Please Hammer Don’t Hurt ‘Em」(1990)に収録し、アルバムは全米チャート1位を獲得。
この曲はシングルとして発売されなかったため、リスナーはアルバムを購入しなければならず、結果的に1800万枚以上の売り上げを記録しています。
またRick Jamesの「Super Freak」(1981)をサンプリングしたことで話題になりましたが、ヒットしたことでRick James等が著作権侵害で訴訟を起こす騒ぎに。
MC HammerがRick Jamesをソングライターとしてクレジットすることと、さらに数百万ドルのロイヤルティを支払うことで和解となりました。
Rick James – Super Freak (1981)
終わりに
往年の名曲たちをサンプリングすることで、現代風にリメイクしたようなナンバーとなりました。
またアルバムからは「Ritmo」「Mamacita」などラテンテイストの楽曲がヒットし、再び世界的に彼らに注目が集まっているように感じます。
この機会に元ネタとアルバムを併せて聞いてみてはいかがでしょうか。
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