Kota The Friendの新曲『BLAH』の元ネタは山下達郎『言えなかった言葉を』—批判を乗り越えるメッセージ

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Kota The Friend (コータ・ザ・フレンド)は、ニューヨーク・ブルックリン出身のラッパーで、2016年に音楽活動を本格的にスタートしました。彼の音楽は、アルバム『FOTO』『EVERYTHING』などで注目を集め、その独自のスタイルがリスナーを魅了しています。

彼は、音楽制作から映像に至るまで、すべてをセルフプロデュースで手掛けるDIY精神が特徴です。また、彼自身のレーベル兼ブランド「FLTBYS」を運営しており、アーティストとしての自由な表現を貫いています。音楽スタイルは、ジャジーで落ち着いたビートが特徴的で、リスナーに穏やかな印象を与えます。特に、Statik Selektah (スタティック・セレクター)とのコラボレーション作品は高く評価されています。

2024年1月には、Hit-BoyStatik Selektahなど名プロデューサーが楽曲を手掛けたアルバム『Lyrics to GO, Vol. 5』をリリースし、その音楽的な幅を広げました。さらに、2024年11月には、Statik SelektahLogic (ロジック)とのコラボシングル『BLAH』を発表し、再び注目を集めています。

今回は、この新曲『BLAH』について、その元ネタや内容を掘り下げて解説していきます。

Kota the Friend, Statik Selektah & Logic – BLAH

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『BLAH』楽曲情報

リリース日
2024年11月1日

プロデューサー
Statik Selektah

元ネタ・サンプリング
山下 達郎 – 言えなかった言葉を (1977)

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『BLAH』とは?

Kota The FriendStatik Selektahは、これまでに2枚のコラボアルバムを発表し、数多くの共演を通じてお互いの魅力を引き出してきました。その2人に、今回はLogicが加わり、新たな力強い作品が生まれました。この曲では、「他人の批判や嫉妬を気にせず、自分の道を進む」というテーマが歌われています。

Kota The Friendは、自身に対する批判や嫉妬を意識しながらも、それに左右されることなく自分のペースで前進し続ける姿勢を歌っています。彼は自らの成功が家族のためにあると感じており、他人の期待やSNSでの意見に影響を受けることなく、確固たる自分の道を歩んでいます。批判を受けてもそれを乗り越え、成長し続ける姿勢が感じられ、他者の嫉妬心を意識しつつも、その中で自分の信念を守り通す姿が印象的です。

一方、Logicは過去の嫉妬心や批判を乗り越え、精神的な強さと成熟を感じさせる表現をしています。彼は他人の言葉に動じることなく、自分の目標に集中し続けることを強調しています。Logicにとって、周囲の評価や批判は無視すべきものであり、常に冷静でいることが重要であると考えています。その中で、彼は自由であり続け、名声や成功を追い求める姿勢を示しています。

この曲全体を通して、2人は批判的な言葉や嫉妬心に対して冷静に反応し、自分の成功を信じて突き進む力強いメッセージを表現しています。「Blah-blah-blah」というフレーズは、無意味な批判を象徴しており、それに惑わされることなく自分のペースで成長していくというメッセージが込められています。

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『BLAH』元ネタ・サンプリング情報

山下 達郎 – 言えなかった言葉を (1977)

Kota The Friend『BLAH』の元ネタになったのは、山下 達郎『言えなかった言葉を』(1977)です。この楽曲は、山下 達郎の2枚目のアルバム『SPACY』に収められており、そのアルバムは彼が編曲や演奏に深く関与した意欲的な作品として知られています。

『SPACY』は、前作『CIRCUS TOWN』の制作時に得た経験や、ニューヨークでのレコーディングを通じて学んだ技術を活かし、山下 達郎が編曲の可能性をさらに追求した作品です。アルバム制作において、山下 達郎は2つのリズム・セクションを中心にレコーディングを行いました。一つは、当時のトップミュージシャンである村上秀一、細野晴臣、松木恒秀、佐藤博を集めたセクションで、緊張感のある演奏が特徴的です。もう一つは、山下自身を含む気心の知れたメンバーで編成されたセクションで、安定感のある演奏が繰り広げられました。

また、このアルバムは新設された東京・飯倉のサウンド・シティ・スタジオで録音され、ピアノ弾き語りにコーラスを加えた楽曲や、山下 達郎が1人で多重録音したコーラスが特徴となっています。この技法は、後に彼の大きなセールスポイントの一つとなりました。

限られた予算の中でさまざまな新しい試みを取り入れた『SPACY』は、山下 達郎自身のお気に入りのアルバムであり、今でも多くのファンから高く評価されています。

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