Kota the Friendは、ニューヨークのブルックリン出身のラッパーで、2015年にキャリアをスタートさせました。
「Kota」というステージネームは、ディズニー映画「ブラザーベア」の登場人物「Koda」から着想を得ており、また「Koda」はネイティブアメリカンの言葉で「友達」という意味を持つ言葉で、それを反映して「Kota the Friend」と名乗ることを選びました。
2018年にデビュープロジェクト「Anything.」をリリースし、同年に発表したシングル「COLORADO」(2018)は、現在までにSpotifyで7000万回以上再生されるなど、大きな成功を収めました。
2019年にデビューアルバム「FOTO」を発表し、ローリングストーン誌の「2019年のベストヒップホップアルバム」で17位に選ばれ、翌年にはJoey Bada$$やKYLEなどがゲスト参加したセカンドアルバム「EVERYTHING」(2020)をリリースし、自身初の全米チャート入りを果たしました。
そしてマサチューセッツ州ローレンス出身のプロデューサーStatik Selektah (スタティック・セレクター)とコラボアルバム「To See a Sunset」(2023)をリリースしました。
今作で2度目の共演を果たす
Kota the Friendは、2021年にもStatik Selektahとコラボレーションアルバム「To Kill a Sunrise」で共演し、今作「To See a Sunset」でも、前作を引き継いだアートワークが印象的なアルバムです。
2人のアルバム「To See a Sunset」は、前作同様に全10曲が収録されています。
アルバムのオープニングを飾る「High Noon」は、彼のラップとサンプリングされた心地よい歌声が見事にマッチしたナンバーで、イリノイ州シカゴ出身のシンガーLoleatta Hollowayが1975年にリリースした「I’ll Be Gone」(1975)がサンプリングされています。
KOTA the Friend & Statik Selektah – HIGH NOON
Loleatta Holloway – I’ll Be Gone (1975)
2曲目の「Real Ones」は、アルバムからのリードシングルとして2月にリリースされました。
イントロからサンプリングされたのは、ルイジアナ州アーケイディア出身のソウルシンガーBettye Swannの「Either You Love Me or Leave Me」(1975)です。
KOTA the Friend & Statik Selektah – Real Ones
Bettye Swann – Either You Love Me or Leave Me (1975)
7曲目の「Valleys」は、島根県出身のシンガー山根麻衣の「たそがれ」(1980)をサンプリングしています。
元ネタの「たそがれ」は、山根麻衣のデビューアルバム「たそがれ」(1980)に収録されており、彼女は2001年に山根麻以に改名しています。
Kota the Friend feat. Statik Selektah – Valleys
山根麻衣 – たそがれ (1980)
アルバムの最後を締めくくる「Thank You」は、ミシシッピ州出身のソウルシンガーGarland Greenの「Just My Way of Loving You」(1971)がサンプリングされています。
Kota the Friend feat. Statik Selektah – Thank You
Garland Green – Just My Way of Loving You (1971)
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