2023年3月、Tyler, The Creator (タイラー・ザ・クリエイター)は、彼が2021年に発表した6枚目のアルバム「Call Me If You Get Lost」のデラックスエディション「CALL ME IF YOU GET LOST: The Estate Sale」(2023)をリリースしました。
先行で公開された「SORRY NOT SORRY」の元ネタはこちら。
このデラックス版には、新たに8曲が追加され、A$AP Rocky、YG、Vince Staplesがゲスト参加し、そのうち1曲はMadlibがプロデュースしています。
今回はこのアルバムから、John Legend (ジョン・レジェンド)とKanye Westがプロデュースした「HEAVEN TO ME」(2023)の元ネタについて解説します。
Tyler, The Creator – HEAVEN TO ME (2023)
“HEAVEN TO ME” 楽曲情報
リリース日
2023年3月31日
レーベル
Columbia Records
プロデューサー
John Legend
Kanye West
元ネタ・サンプリング
John Legend – Heaven (2006)
Monk Higgins – Heaven Only Knows (1972)
“HEAVEN TO ME” 元ネタ・サンプリング情報
John Legend – Heaven (2006)
元ネタになったのは、オハイオ州スプリングフィールド出身のシンガーJohn Legendの「Heaven」 (2006)です。
この曲は、彼のセカンドアルバム「Once Again」(2006)に収録されており、アルバムはキャリア最高位の全米チャート3位を記録しています。
「Heaven」はアルバムからのセカンドシングルで、全米シングルチャートには入りませんでしたが、グラミー賞の「最優秀男性R&Bボーカルパフォーマンス賞」を受賞し、批評家から高い評価を得ました。
“Heaven” 元ネタ・サンプリング情報
Monk Higgins – Heaven Only Knows (1972)
さらに深堀りすると、John Legendの「Heaven」は、アーカンソー州コンウェイ出身のサックス奏者Monk Higgins (モンク・ヒギンズ)の「Heaven Only Knows」をサンプリングしています。
Monk Higginsは、インストゥルメンタル曲の「Who Dun It」(1966年にR&Bチャートで30位)や「Gotta Be Funky」(R&Bチャートで22位)などのヒット曲を生み出し、この曲は彼のアルバム「Little Mama」(1972)に収録されています。
しかし、彼は1986年7月、ロサンゼルスで呼吸器系疾患により55歳で亡くなっています。
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