サカナクションの『忘れられないの』が元ネタ!Paul Russellのシングル『Say Cheese』を徹底解説

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アトランタで育ち、現在はロサンゼルスを拠点に活躍しているPaul Russell (ポール・ラッセル)は、2023年にシングル『Lil Boo Thang』をリリースしました。この曲は、The Emotionsの名曲『Best of My Love』をサンプリングしたもので、TikTokに公開されるやいなや、リリース前に1000万再生を記録し、瞬く間にバイラルヒットとなりました。

その後、Paul RussellはArista Recordsと契約し、シングルを正式にリリースしました。2023年9月には全米シングルチャートに初めて登場し、99位を記録。その後も人気は続き、2024年1月には14位まで上昇し、Spotifyではこれまでに2億回以上のストリーミングを達成する大ヒットを記録しました。

さらに、2024年1月には新たにシングル『Say Cheese』をリリースしました。今回はこの曲の元ネタや、リリースの背景について詳しくご紹介いたします。

Paul Russell – Say Cheese (2024)

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『Say Cheese』楽曲情報

リリース日
2024年1月26日

レーベル
Arista Records

プロデューサー
Sean Cook

元ネタ・サンプリング
サカナクション – 忘れられないの (2019)

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『Say Cheese』元ネタ・サンプリング情報

サカナクション – 忘れられないの (2019)

元ネタになったのは、日本のバンドサカナクション『忘れられないの』(2019)です。

この曲は、サカナクションの7枚目のアルバム『834.194』(2019)に収録されています。アルバムは札幌と東京をテーマにし、前作から6年3か月ぶりのリリースとなりました。『忘れられないの』は、1980年代のAORの影響を受けつつ、現代的なアレンジが施されています。

この楽曲は、ソフトバンクの「SoftBank Music Project」シリーズのCM「速度制限マン」篇のテーマソングとしても知られています。歌詞は「上京」をテーマにし、都会での生活や新しい環境に適応しようとする心情が反映されています。サカナクションのボーカル山口一郎が、150通りの歌詞の中から115番目のものを選んだというエピソードや、CM出演者の広瀬すずとの対談で語られた都市生活への感情が印象的です。8センチCDというフォーマットでのリリースも、1980年代の懐かしさを再現する意図が込められています。

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全米チャート1位のプロデューサーとのコラボで贅沢な世界を描く『Say Cheese』

『Say Cheese』は、Paul Russellのブレイクソング『Lil Boo Thang』や、全米チャート1位を獲得したShaboozey『A Bar Song (Tipsy)』を手掛けたプロデューサーSean Cookによるプロデュースです。Paul Russellは、『Say Cheese』の制作について、フルタイムでアーティストとして活動を開始した後、わずか2週間後の誕生日にこの曲を書き上げたことを明かしています。この曲は「人生と、何が起こってもおかしくないという事実を祝うための曲」と位置づけられており、その瞬間を永遠に大切にできるようにとのメッセージが込められています。

『Say Cheese』の歌詞では、成功を収めたPaul Russellが贅沢なライフスタイルを楽しむ様子や、恋愛、ファッション、注目を浴びることが描かれています。彼は高級車(パープルのメルセデス)や特別な服を身にまとい、写真を撮られるシーンが描かれています。自信に満ちた態度で日常の華やかさを表現し、富や名声によって変わる人々の態度についても触れています。

また、Paul Russellは2024年8月に、冒頭で触れた『Lil Boo Thang』『Say Cheese』など全7曲が収録されたEP『again sometime?』をリリースしました。今後の活動にも大きな注目が集まっています。

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