ミシガン州イプシランティ出身のシンガーQueen Naija (クイーン・ナイジャ)は、YouTubeで注目を集め、その後『アメリカン・アイドル』第13シーズンに出演しました。2017年にリリースされたシングル『Medicine』が全米シングルチャートでトップ50入りし、2018年には大手レコードレーベルのCapitol Recordsと契約を結びます。
その後、シングル『Karma』や『Butterflies』もヒットを記録し、2020年にはデビューアルバム『Missunderstood』をリリース。このアルバムは全米アルバムチャートでトップ10入りを果たし、Queen Naijaの音楽キャリアをさらに確固たるものにしました。
2023年には、MonicaやElla Maiなどが参加したEP『After the Butterflies』を発表し、R&Bシーンでの注目度がさらに高まりました。
2024年9月には、今年初のソロシングル『Good Girls Finish Last』をリリース。今回はこの曲の元ネタについて解説します。
Queen Naija – Good Girls Finish Last (2024)
『Good Girls Finish Last』楽曲情報
リリース日
2024年9月6日
レーベル
Capitol Records
プロデューサー
Cardiak
Wu10
元ネタ・サンプリング
Jody Watley – 16 (1998)
『Good Girls Finish Last』元ネタ・サンプリング情報
Jody Watley – 16 (1998)
元ネタになったのは、カリフォルニア州ロサンゼルス出身のシンガーJody Watley (ジョディ・ワトリー)の『16』(1998)です。
Jody Watleyは1970年代後半から1980年代前半にかけて、R&Bやファンクを基盤とするバンドShalamarのメンバーとして活動し、特にイギリスで多くのヒットを記録しました。
その後、1988年にソロアーティストとしてグラミー賞の「最優秀新人賞」を受賞し、これまでに3度グラミー賞にノミネートされています。彼女の音楽は当時の音楽シーンに大きな影響を与え、今でも多くのアーティストにインスピレーションを与え続けています。Queen Naijaもその1人と言えるでしょう。
Jody Watleyの『16』は、彼女の6枚目のソロアルバム『Flower』(1998)に収録されています。この曲は、16歳の少女が急いで大人の世界に飛び込み、結果として困難な状況に直面する様子を描いています。
歌詞では、少女が愛を求めて家を出たり、年上の男性と関係を持つなどして、自分が孤独や責任を抱えることになる様子が描かれています。曲のメッセージは、「急ぎすぎず、人生の重要なことや自分の道をしっかり見つめることの大切さ」を警告し、同時に励ましを送るものです。このテーマは、Queen Naijaの『Good Girls Finish Last』にも影響を与えていると言えるでしょう。
『Good Girls Finish Last』のメッセージとは?
Queen Naijaの新曲『Good Girls Finish Last』では、相手が自分に何を望んでいるのかが分からず、努力しても関係が改善しないと感じた女性が、最終的に別れを決意する心情が描かれています。愛情を注いできたものの、変わらない相手に失望し、相手に自分を理解してもらうためには自分が去るしかないと悟る内容です。
前作のEP『After the Butterflies』では、TamiaやAmerieなどのR&Bシンガーたちをサンプリングし、現代風のサウンドに昇華させたQueen Naijaですが、今回の新曲『Good Girls Finish Last』では、ベテランシンガーJody Watleyをサンプリングしています。Queen Naijaは、オリジナルを圧倒するかのようなソウルフルな歌声を披露しており、彼女のInstagramでは、この曲をアカペラで歌う様子が投稿されており、多くのファンがその歌声に魅了されています。
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