元ネタ・サンプリング Fivio Foreign feat. Queen Naija & Coi Leray – What’s My Name (2022) ビヨンセがリリックを変えるように指摘していた?!

2020年代
2020年代F
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Fivio Foreign (ファイヴィオ・フォーリン)は、2011年にLite Fivio名義でラッパーのキャリアをスタートさせ、2013年に現在のFivio Foreignに改名し、友人たちとラップグループ “800 Foreign Side” を結成。

その後、2019年のシングル「Big Drip」で注目を集め、QuavoLil Babyが参加したリミックスをリリースし、同曲を収録したEP「Pain and Love」(2019)で、Ma$e率いるレーベル “RichFish Records” と100万ドルで契約を交わします。

2020年にはDrakeのミックステープに抜擢され、自身初の全米チャート入りを果たし、同じくニューヨーク出身のラッパーLil TjayPop Smokeとのシングル「Zoo York」がクラブヒットとなりました。

瞬く間に全米中から注目を集め、ヒップホップメディア誌XXLによる「Freshman Class 2020」に選出され、2021年にはKanye Westのアルバム「Donda」で2曲に参加したほか、翌年にはKanye WestAlicia Keysとコラボシングル「City of Gods」(2022)を発表して大きく話題になりました。

そんな彼が、Kanye Westをエグゼクティブプロデューサーに迎えたデビューアルバム「B.I.B.L.E.」(2022)をドロップ。

アルバムタイトルは「Basic Instructions Before Leaving Earth」の略で、ラップグループWu-Tang ClanのメンバーGZAのアルバム「Liquid Swords」(1995)に収録されている「B.I.B.L.E. (Basic Instructions Before Leaving Earth)」にインスパイアされています。

今回は、このアルバムから若手フィメールシンガーQueen Naija (クイーン・ナイジャ)とラッパーCoi Leray (コイ・リレイ)を迎えた「What’s My Name」(2022)をピックアップ。

ここでは、この曲の元ネタについて解説します。

Fivio Foreign feat. Queen Naija & Coi Leray – What’s My Name (2022)

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楽曲情報

Fivio Foreign (ファイヴィオ・フォーリン)
出身地 :ニューヨーク
生年月日:1990年3月29日
ジャンル:Hip Hop

Queen Naija (クイーン・ナイジャ)
出身地 :ミシガン州イプシランティ
生年月日:1995年10月17日
ジャンル:R&B

Coi Leray (コイ・リレイ)
出身地 :マサチューセッツ州ボストン
生年月日:1997年5月11日
ジャンル:Hip Hop

レーベル
Columbia Records
RichFish Records

プロデューサー
Non Native
Bordeaux
AyoAA

元ネタ・サンプリング
Destiny’s Child – Say My Name (1999)

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“What’s My Name” 元ネタ・サンプリング

Destiny’s Child – Say My Name (1999)

元ネタになったのは、ガールズR&BグループDestiny’s Child (デスティニーズ・チャイルド)の「Say My Name」(1999)です。

この曲は、彼女たちのセカンドアルバム「The Writing’s on the Wall」(1999)に収録され、アルバムは、アメリカ国内だけで600万枚、全世界で1300万枚のセールスを記録しています。

このアルバムで最もセールスを伸ばした「Say My Name」は全米チャート1位を獲得し、ビルボード誌はこの曲を「史上最も偉大な100のガールグループの曲」で7位、ローリングストーン誌は「史上最も偉大な500曲」のリスト285位に選出しています。

しかしそのヒットの裏で、メンバーのBeyoncéは当初「好きではなかった」と明かし、彼女たちのブレークの鍵となったプロデューサーの1人で、このアルバムを手がけたRodney Jerkinsについて語っています。

彼と初めて仕事をしたとき、私たちが好きでないトラックに「Say My Name」を書いたの。
彼もその曲が好きではなかったと思う。
あまりにも盛りだくさんだったわ。
ジャングルのような音だったの。
あの曲の上にどうやってあの曲を作ったのか、今でもわからないわ。
アルバムに収録される予定ではなかったんだけど、アルバムの写真撮影をしているときに、父がスタジオに来て「ロドニーがあの曲の新しいミックスを作ったから、お前たちは大嫌いだけど、聴いてみてくれ」って言ってきたの。
そのミックスを聴かされた私たちは、何も集中できなくなったの。
彼はその曲を素晴らしく、時代を超えたR&Bの曲に変えていたわ。
本当に素晴らしかったの。
今までで最高の曲の1つで、彼がプロデュースした中でも最高の曲の1つだった。
その瞬間からしっくりきたわ。
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ビヨンセがリリックを変えるように指摘?!

Fivio Foreignは、Destiny’s ChildのメンバーであるBeyoncéから、サンプリングを許可する前にこの曲の下品なリリックを変えるように指摘されていたと明かしています。

Destiny's Childには感謝してるよ、彼女たちがこのジョイントをクリアにしてくれたんだ。
John Platt(ソニーのCEO)と彼女たちだよ。
(Beyoncé)はそれを聞かなければならなかったんだ。
それで彼女は聞いたんだ。
最初のはちょっと下品で、彼女にとってはちょっとダメだったみたい。
でもそれを直して、直して、何度も直したんだ。

大ネタを使っているとはいえ、彼女たちの代表的な曲のためBeyoncé自ら添削したようです。

この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。

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