Rema / セレーナ・ゴメスとコラボレーションを果たしたシンガーのキャリアに迫る!

R
R
スポンサーリンク

近年、TemsWizkidBurna BoyFireboy DMLといったナイジェリアのアーティストが音楽シーンで活躍していますが、今回ご紹介するシンガーRema (レマ)もその1人です。

彼は2019年にシングル「Dumebi」で注目を集め、2022年に発表したシングル「Calm Down」は世界各国のチャートにランクインする大ヒットとなりました。

ここでは、Remaのこれまでのキャリアについて解説します。

スポンサーリンク

「家族を養うことが、何よりもまず目標だった・・・」

ナイジェリアのベニン・シティで生まれた彼は、8歳のときに政治家だった父がホテルの一室で亡くなり、家族は大打撃を受けましたが、教会に通うことで音楽のスキルに磨きをかけ、自分の才能に自信を持ったようです。

ベニン・シティは俺の故郷だ。
文化や宗教の多様性があり、みんな家族を大切にしていて、みんながみんな知っている。
俺には2人の姉と義理の兄、そして母がいるんだけど、それだけが俺の知る唯一の家族。
俺は教会に入って、俺の音楽的な側面を受け入れてくれたんだ。
学校では美術をやっていて、最初は音楽の一面を見せるのが恥ずかしかったんだけど、そのうち教会がおれに自信を与えてくれて、学校でも自分の才能の一端を見せるようになったんだ。

この教会で、彼は「Rap Nation」という子供たちにラップを教えるプログラムのユースリーダーに任命され、教会に通う若者たちにラップを教えていたようです。

当時は、重いチェーンに白いTシャツ、ベルトのないバギーパンツというヒップホップの定番の格好をする兄の真似をしていたようで、A$AP RockyTravis ScottPlayboi CartiMigosに影響を受け、ファッションで自分を表現するようになりました。

また、教会以外でも活動の幅を広げると、歌ではなくラップを披露する日々を送り、2018年にはナイジェリア人アーティストD’Princeの地元での大ヒットしたシングル「Gucci Gang」のフリースタイルする動画をInstagramに投稿しました。

この動画はすぐにD’Prince本人の目に留まり、Remaをラゴスに招待する連絡を送ると、この連絡から48時間後にRemaはナイジェリアの首都に引っ越し、2019年にレコードプロデューサーDon Jazzyが所有するMavin Recordsの子会社、D’PrinceJonzing Worldとレコード契約を結びました。

みんなのためになること。家族を養うことが、何よりもまず目標だった。
成功とは、家族を養い、仲間を養うことだったんだ。
スポンサーリンク

オバマ元大統領のプレイリストに掲載され、注目を浴びる

レーベル契約を結んだものの、それまでラップに専念していたRemaは、D’Princeとの出会いをきっかけにアフロビーツを聴くことに力を入れ、その精神状態が自身のサウンドを育んだと明かしています。

アフロビーツにも手を出してみたけど、その時はピンと来なかったんだ。
でも2018年、D'Princeと出会ってからは、自分を鍛え続けました。だから、アフロビーツのインストゥルメンタルを渡されたときは、このサウンドをマネるために全力を尽くしたよ。
俺のサウンドは、時間の経過とともに進化していったんだ。
D'Banj、Victor Uwaifo、Fela(Kuti)、Wizkid、Davido、Burna Boyなど、姉や兄がかけているものは何でも聴いたね。
兄はBurna Boyをたくさんかけていたよ。
ヒップホップもたくさん聴いたし、ゴスペル・ヒップホップも。
ロックも聴いたし……何でも聴いたよ! 
でも、時が経つにつれて、みんなが知っているこの人に引き寄せられるように、すべてが変わっていったよ。
今は落ち着いた音楽、心が落ち着くような音楽をたくさん聴いているんだ。
でも、音楽的な影響よりも、俺の性格や心の状態が、このサウンドを育んだと思うよ。
耳や音楽の好みだけでなく、俺の性格や精神と結びついているんだ。

その後2019年、自身の名を冠したデビューEP「Rema」がApple Music Nigeriaで1位を獲得し、収録曲の「Dumebi」はSpotifyで8500万回のストリーミングを記録。

Rema – Dumebi (2019)

この曲のヒットにより、アメリカのラテンシンガーBecky GMajor Lazerによるリミックスがリリースされ、同年にはアメリカのオバマ元大統領の「Summer Playlist 2019」に彼の曲「Iron Man」が選ばれ、彼の名前はアメリカ中に知られることになりました。

Rema – Iron Man (2019)

以来、3枚のEPをリリースし、そのうちシングル「Lady」(2019)「Woman」(2020)がナイジェリアやアフリカの音楽アワードにノミネートされ、Burna BoyWizkidと共に2020年のBET Awardsにノミネートされるなど、アフリカを中心に多くのファンを獲得しました。

Rema – Woman (2020)

スポンサーリンク

「Calm Down」が成功を収め、セレーナ・ゴメスと共演を果たす

3枚のEPをリリースしたRemaは、2022年に6lackChris BrownAJ Traceyなどがゲスト参加したデビューアルバム「Rave & Roses」をリリース。

アメリカからもゲストアーティストを迎えての初めてのアルバムのリリースとなりましたが、本人はプレッシャーを感じることなく、制作に取り組めたようです。

このアルバムには、さまざまなムード、さまざまなストーリーがあると断言するよ。
レコーディングのプロセスだけでも、スタジオに向かった理由や突然の出来事など、様々な理由があったけど、目的は同じなんだ。
しっかりとした計画書もなかったから、文字通り、恐れやプレッシャーを感じることなくこのアルバムに取り組んだんだ。

このアルバムから10曲が全米アフロビーツチャートにチャートインし、リードシングルの「Soundgasm」(2021)はYouTubeで7000万再生される成功を収めました。

さらに、セカンドシングル「Calma Down」は世界5ヵ国のチャートで首位を獲得し、YouTubeでは4億回再生を記録する大ヒットとなりました。

Rema – Soundgasm (2021)

Rema「Calma Down」が自分の恋愛のきっかけとなった出来事について書かれたものであることを明かしています。

「Calm Down」は、当時の俺が恋を見つけるきっかけとなった出来事について書かれているんだ。
始まりはパーティーなんだけど、他の女の子より目立っている子がいたから、自分と写真を撮りたくなったんだ。
俺たちは、話したり踊ったりしたんだけどね・・・
でも、彼女の友達がそれ以上近づかせてくれなかったから、雰囲気は悪くなったけど、その後、彼らがいないときに連絡を取り合って、意気投合したんだ。

Rema – Calm Down (2022)

そう明かすこの曲は、8月にSelena Gomezとのリミックスがリリースされ、全米アフロビーツチャート、グローバルチャートで1位を獲得し、Spotifyでは5億回のストリーミングされています。

このコラボレーションが実現した経緯について、もともとRemaSelena Gomezのファンで、さらに曲を次のレベルに引き上げる必要があったため、彼女に依頼したようです。

彼女のファンであり、彼女の音楽をサポートすることから始まったんだ。
実は彼女も俺の音楽と出会って、手紙をくれたよ。
俺たちのチームは親密になり、良い音楽が生まれるよう努力するようになったんだ。
それは友人関係から始まって、お互いのチームがぶつかり合って、今ではみんな大きな家族みたいだね。

俺はチームに「これのリミックスを出したい」と打診したんだ。
俺はリミックスというものをあまりやらないんだけどね。
この曲には女性の声が欲しかった。
曲はすでに爆発的にヒットしていたから、次のレベルに引き上げることができる人が必要だと感じたんだ。
俺たちの話し合い、計画、そしてコンタクトや友情から、Selenaは最良の策だったね。
俺は、彼女が同意してくれることを祈っていたよ。
幸運なことに、彼女は同意してくれたから、他の人に声をかける必要はないと思ったね。

Rema, Selena Gomez – Calm Down Remix (2022)

スポンサーリンク

今後の目標について明かす

世界中のオーディエンスを魅了するナイジェリア出身のニュースター、Remaは「アフリカンサウンドを広めるために必要なことをしている」と、今後の目標について明かしています。

将来の目標は、できるだけ多くの人に俺のビジョンを伝え、全世界が俺のサウンドに引き寄せられ、全世界が俺について語るようになることだね。
このアフロビーツの物語、このアフロビーツの旅の中で、俺はこのムーブメントの中で大きなスタンスを持ちたいんだ。
そして何よりも、アフリカの音楽でロックするため、この地域のロックを解除する役割を果たしたい。
俺たちの音、アフリカの音を広めるために必要なことをやっている感じだね。
この仕事をするための力と恵みを、ただ神様に感謝する。

現在、世界の音楽シーンで急成長を遂げているアフロビーツと共に、Remaの今後の活躍が非常に期待されています。

この機会に、彼の世界観に触れてみてはいかがでしょうか。

ソース
https://www.complex.com/music/rema-interview
https://www.gq-magazine.co.uk/culture/article/rema-interview
https://genius.com/Rema-calm-down-lyrics
https://www.billboard.com/music/chart-beat/rema-selena-gomez-calm-down-interview-1235250269/

スポンサーリンク
musicdictionary2021をフォローする




コメント

タイトルとURLをコピーしました