2020年にデビューアルバム「KIKI」を発表し、一躍知名度を広げたKiana Lede (キアナ・レデ)。
アルバムは彼女の魅力がたっぷりと詰まった、聞き応えのある一作になっています。
今回はそのアルバムから、リードシングルとして先行リリースされていた「Mad At Me.」をピックアップ。
以前ご紹介した「Labels.」は大ネタ使いでしたが、今作も2000年代ヒットとなった名曲をサンプリング。
元ネタと併せて解説していきます。
楽曲情報
Kiana Lede (キアナ・レデ)
出身地 :アリゾナ州フェニックス
生年月日:1997年4月3日
ジャンル:R&B
レーベル
Republic Records
Universal Music Group
プロデューサー
Rice N’ Peas
元ネタ・サンプリング
Outkast – So Fresh, So Clean (2000)
Kiana Lede – Mad At Me. (2020)
元ネタ・サンプリング
元ネタとなったのは、ジョージア州イーストポイントで結成されたラップデュオOutkastの「So Fresh, So Clean」(2000)
Outkast – So Fresh, So Clean (2000)
この曲はアルバム「Stankonia」から3枚目のシングルとしてリリースされ、R&B/Hip Hopチャート10位にランクイン。
MVにはLudacris,、Layzie Bone、TLCのChilli、Goodie Mobのメンバーがカメオ出演しています。
またアルバムはリリース初週に53万枚以上のセールスを記録し、シングルの「Ms.Jackson」はグループとして初の全米No.1となりました。
また2001年のグラミー賞では「Stankonia」は最優秀ラップ・アルバム賞を受賞。
さらにRolling Stone誌による「史上最高のアルバム500枚」では64位に選出されるなど、アルバム自体も高い評価を得た作品になりました。
Outkast – Ms.Jackson (2000)
元ネタ・サンプリング 2
Outkastの「So Fresh, So Clean」(2000)はJoe Simonの「Before the Night Is Over」をサンプリングしています。
Joe Simon – Before the Night Is Over (1977)
ルイジアナ州シムズポート出身のシンガーJoe Simon。
今作はアルバム「Easy To Love」に収録され、R&Bチャート34位にランクイン。
70年代を中心に数多くの楽曲をリリースしていた彼は、この他の楽曲もサンプリングソースとして多く使用されています。
Mad At Me.
アルバムから先行リリースされた今作で注目を集めたKiana Lede。
約3ヶ月後には待望のデビューアルバム「KIKI」をドロップ。
全米チャート30位にランクインし、半年後にはデラックス盤を再リリース。
今作で好評を博し、その後Queen NaijaやUsherの作品でも参加しています。
Queen Naija feat. Kiana Lede’ – I’m Her (2020)
Usher feat. Kiana Ledé – This Day (2020)
今後の活動
今作のヒットでKiana Ledeは、ヨーロッパを皮切りにツアーが計画されていました。
しかしコロナの影響で2021年に延期され、現在は5月23日にヨーロッパ各地での公演が予定されています。
デビューアルバムが好評だっただけに、個人的にはツアーを行って次の作品に活かしてほしいところです。
またUsherにもフィーチャーされたことで、今後ブレーク必須のアーティストであるのは間違いなさそうですね。
今後の彼女の活躍に大きく期待しましょう。
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