ヒップホップグループA$AP MobのメンバーであるA$AP Rocky (エイサップ・ロッキー)は、シングル「Peso」で注目を集め、2013年に発表したデビューアルバム「Long. Live. ASAP」は全米チャート1位を獲得。
Skrillexをゲストに迎えた「Wild for the Night」を含めた4枚のシングルがカットされ「Fuckin’ Problems」はグラミー賞「最優秀ラップソング」にノミネートされるヒットとなりました。
「Wild for the Night」の記事はこちら。
また2018年に発表した3枚目のアルバム「Testing」からイギリスのラッパーSkeptaを迎えた「Praise The Lord (Da Shine)」(2018)は、MVにTyler, the CreatorやASAP Mobのメンバーがカメオ出演し、YouTubeでは4億回再生を記録。
近年はNasやNigo、Young Thugのアルバムにゲスト参加し、2022年には$NOTとコラボシングル「Doja」を発表するなど、精力的に活動しています。
「Doja」の記事はこちら。
そんなA$AP Rockyが、ソロ名義では2019年以来となりシングル「D.M.B.」(2022)をドロップ。
この曲は、2021年6月にスウェーデンの企業CMに使用され、翌月にはTikTokの音源で使用されたことから、多くのオーディエンスがリリースを待ち望んでいた1曲です。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
A$AP Rocky – D.M.B. (2022)
楽曲情報
A$AP Rocky (エイサップ・ロッキー)
出身地 :ニューヨーク、ハーレム
生年月日:1988年10月3日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Sony Music Entertainment
A$AP Worldwide
Polo Grounds Music
RCA Records
A$AP Rocky Recordings
プロデューサー
D33J
Shlohmo
Kelvin Krash
Skepta
Hector Delgado
A$AP Rocky
元ネタ・サンプリング
Bohannon – Singing a Song for My Mother (1973)
“D.M.B.” 元ネタ・サンプリング
Bohannon – Singing a Song for My Mother (1973)
元ネタになったのは、ジョージア州ニューナン出身のパーカッショニストBohannon (ボハノン)の「Singing a Song for My Mother」(1973)です。
彼は、13歳でStevie Wonderのツアーバンドのドラマーに抜擢され、Bohannon & The Motown Soundのリーダー兼アレンジャーとしてMarvin GayeやThe Temptations、Diana Rossなどトップアーティストのツアーに参加。
その後、1973年にデビューアルバム「Stop & Go」をリリースし、この曲はこのアルバムに収録しています。
またA$AP Rockyがサンプリングする以前には、Mary J. Bligeの「Ooh!」(2003)でもサンプリングされたことで知られています。
Mary J. Blige – Ooh! (2003)
終わりに
今作のMVでは、恋人のRihannaと仲睦まじい様子が映され、その中でA$AP Rockyがプロポーズしたことで注目を集めています。
これは、彼が歯の上につけているアクセサリーであるグリルで「Marry Me?」(結婚してください)と問いかけ、それにRihannaが「I Do」とグリルで答えており、このシーンは大きく話題になりました。
この機会に、元ネタと併せて聞いてみてはいかがでしょうか。
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