Common (コモン)は1990年代初頭にキャリアをスタートさせ、2000年に発表したアルバム「Like Water for Chocolate」からシングルの「The Light」がヒット。
アルバムも評論家から「この年のベストラップアルバム」と賞賛を浴びた作品になりました。
そんな彼の6枚目のアルバム「Be」はKanye Westが大半の楽曲をプロデュースし、全米チャート2位にランクイン。
グラミー賞に4部門にノミネートされ、BET Hip Hop Awardsでは「リリシストオブザイヤー」を受賞するなど、この年を代表する作品になりました。
その中から今回は、アルバムタイトルにもなっている「Be (intro)」をピックアップ。
心地よいベースラインを皮切りに、ハリのあるビートが印象的で、イントロには勿体無いほどのハイクオリティーなナンバーになりました。
Common – Be (intro) (2005)
楽曲情報
Common (コモン)
出身地 :イリノイ州シカゴ
生年月日:1972年3月13日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Columbia Records
Geffen Records
G.O.O.D. Music
プロデューサー
Kanye West
元ネタ・サンプリング
Albert Jones – Mother Nature (1977)
“Be (intro)” 元ネタ・サンプリング
Albert Jones – Mother Nature (1977)
元ネタになったのは、ミシガン州デトロイト出身のシンガーAlbert Jonesの「Mother Nature」 (1977)です。
この曲は彼のアルバム「The Facts Of Life」(1977)に収録しています。
あまり多くの作品数を発表していない彼ですが、1973年にリリースしたシングル「Reflections」は、R&BシンガーMary J. Bligeの「Know」(2019)でサンプリングされています。
Albert Jones – Reflections (1973)
Mary J. Blige – Know (2019)
終わりに
アルバムはKanye Westのレーベルからリリースとなり、彼がメインで作品を手掛けたことで、大きく注目を集めることになりました。
そんなCommon (コモン)が初めて会ったのは、彼が高校生の時だったと明かしています。
カニエと出会ったのは96年のことだ。彼はまだ高校生だった。 俺のプロデュースをしてくれていたNo I.D. (プロデューサー)の家によく来ていたね。 カニエについて気づいたことは、彼が本当にラップできるということだ。 今まで見たこともないようなハングリーさがあったね。
対してKanye Westも「Be」のデラックスエディションに収録しているDVDの中で、熱弁をしています。
彼は今日のラップ界のマーヴィン・ゲイだ。 このアルバムを買ってね。 食料品を買うのがやっとという状況なら、アルバムを焼くね。
2000年代を象徴する1曲になった今作。彼らの色褪せることのないこの曲を改めて聞いてみてはいかがでしょうか。
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