Dua Lipa (デュア・リパ)のデビューアルバム「Dua Lipa」(2017)は、2017年にイギリスを含む14カ国でチャートのトップ10入りを果たし、イギリスのアルバムチャートでは3位を獲得しました。
収録曲「New Rules」(2017)は、は彼女にとって初の全英チャート1位となり、YouTubeでの再生回数は25億回を超えるヒット。
またこの曲を含め、8曲がシングルカットされ、Spotifyで最もストリーミングされた女性アーティストのアルバムになりました。
そんな彼女が、2020年にセカンドアルバム「Future Nostalgia」をドロップ。
今作は、Dua Lipa自身が幼少期に楽しんだ音楽にインスパイアされ、ダンスポップやディスコをテーマにした楽曲が多く収録されています。
今回はこのアルバムから「Love Again」(2020)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Dua Lipa – Love Again (2020)
楽曲情報
Dua Lipa (デュア・リパ)
出身地 :イギリス、ロンドン
生年月日:1995年8月22日
ジャンル:Pop
レーベル
Warner Music Group
プロデューサー
KOZ
Stuart Price
元ネタ・サンプリング
Lew Stone & the Monseigneur Band feat. Al Bowlly – My Woman (1933)
“Love Again” 元ネタ・サンプリング
Lew Stone & the Monseigneur Band feat. Al Bowlly – My Woman (1933)
元ネタになったのは、イギリス、ロンドン出身のLew Stoneの「My Woman」(1933)です。
この曲は、ロンドンのレストラン「モンセニュール」でのレジデントにちなんで名付けられたバンドthe Monseigneur Bandが発表したもので、ボーカルにAl Bowllyを迎えています。
1997年にイギリスのシンガーWhite Townがこの曲をサンプリングしてシングル「Your Woman」をリリースし、UKチャート1位を獲得。
さらに12カ国のチャートでトップ10入りを果たし、彼の代名詞的な楽曲となりました。
White Town – Your Woman (1997)
終わりに
今作が収録されているアルバム「Future Nostalgia」は、31カ国のチャートでトップ10入りを果たし、グラミー賞「最優秀ポップボーカルアルバム賞」を受賞したDua Lipa。
この曲について、次のように明かしています。
恋愛がうまくいかず、光がないように感じていたときに書いたものだわ。 自分自身を少し抱きしめてあげるための歌で、また恋に落ちることを希望している内容だったんだ。 すでに美しいストリングスがあったけど(マイアミのプロデューサーでソングライターの)Clarence Coffee JrがWhite Townの「Your Woman」のサンプルを加えるという天才的なアイデアを出してくれたの。 この曲にはもっとダンサブルな要素が必要だったから、それがこの曲を後押ししてくれた。 難しい時期に書いた曲だけど、曲によってある状況から抜け出せることもあるわ。 安上がりなセラピーみたいなもので、この曲はアルバムの中で一番好きな曲だね。
彼女は楽曲制作に悩んでいたようですが、ソングライターのアイデアによってサンプリングを決意したようですね。
この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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