Fivio Foreign (ファイヴィオ・フォーリン)は、YouTubeで7000万回再生されたシングル「Big Drip」で注目を集め、Mase率いるレーベルRichFish Recordsと契約を交わしました。
翌年にDrakeのミックステープ「Dark Lane Demo Tapes」(2020)に抜擢され、Lil Tjayのシングル「Zoo York」で自身初の全米チャートにランクイン。
また同年にヒップホップメディア誌XXLによる「Freshman Class」に選出され、2021年にはKanye West (カニエ・ウェスト)のアルバム「Donda」にPlayboi Cartiと共に「Off the Grid」でゲスト参加。
同アルバムから4枚目のシングルとしてリリースされたこの曲は、全米チャート11位を記録し、批評家から高い評価を得ました。
そして今回、Kanye WestとAlicia Keys (アリシア・キーズ)とのシングル「City of Gods」(2022)をドロップ。
前述した「Off The Grid」に似たドリルミュージックにインスパイアされたこの曲は、Jay-ZとAlicia Keysによるシングル「Empire State of Mind」(2009)を彷彿させるフックが印象的な曲になりました。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Fivio Foreign, Kanye West & Alicia Keys – City of Gods (2022)
楽曲情報
Fivio Foreign (ファイヴィオ・フォーリン)
出身地 :ニューヨーク
生年月日:1990年3月29日
ジャンル:Hip Hop
Kanye West (カニエ・ウェスト)
出身地 :イリノイ州シカゴ
生年月日:1977年6月8日
ジャンル:Hip Hop
Alicia Keys (アリシア・キーズ)
出身地 :ニューヨーク
生年月日:1981年1月25日
ジャンル:R&B
レーベル
RichFish Records
Columbia Records
プロデューサー
The Chainsmokers
Dem Jointz
Ojivolta
Lil Mav
Tweek Tune
Hemz
AyoAA
Kanye West
元ネタ・サンプリング
The Chainsmokers – New York City (2015)
“City of Gods” 元ネタ・サンプリング
The Chainsmokers – New York City (2015)
元ネタになったのは、ニューヨークで結成されたDJ兼プロデューサーデュオThe Chainsmokers (ザ・チェインスモーカーズ)の「New York City」(2015)です。
この曲は彼らのデビューEP「Bouquet」(2015)に収録されており、EPは全米ダンス/エレクトロニックチャート2位を記録。
このEPにはリードシングル「Roses」も収録され、全米チャート6位、ダンス/エレクトロニックチャート1位を記録するヒットとなり、全米中で注目を浴びることになりました。
また「New York City」は、Jim Jonesの7枚目のアルバム「El Capo」(2019)の「NYC」にもサンプリングされており、Fat Joeと共にニューヨークへのアンセムをラップしています。
Jim Jones feat. Fat Joe – NYC (2019)
終わりに
この曲はFivio Foreignの亡き友人Tahjay “T Dott” Dobsonに捧げられたもので、Fivio Foreignは次のように明かしています。
こんな形で、君が一緒にいてくれるとは思ってもいなかった。 君は俺と一緒にここにいるはずだったのに、君はいつだって神々の街のプリンスであり続けるだろう。 君の名前は俺を通して永遠に生き続けるだろう。 プリンス・T Dott万歳。
また、Fivio Foreignが3月にデビューアルバム「B.I.B.L.E.」をリリースすることが発表され、これはそのアルバムからのリードシングルになるようです。
このアルバムは「Off The Grid」でのコラボ以来、お墨付きのKanye Westがエグゼクティブプロデューサーを務めることも決定しているようです。
この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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