2020年にシングル「Medallion」でデビューを果たしたJenevieve (ジェネヴィーヴ)は、杏里の「Last Summer Whisper」(1982)をサンプリングしたシングル「Baby Powder」(2020)がYouTubeで2000万再生されて一躍脚光を浴びました。
2021年に入ってから、3枚目のシングルを発表後、待望のデビューアルバム「Division」(2021)をリリースしています。
そんな彼女が、2022年にアルバム「Division」のデラックスエディションをドロップ。
4曲を追加収録し、2 Chainzをフィーチャーした前述の「Baby Powder」のリミックスや、Ghostface Killahをゲストに迎えたデビューシングル「Medallion」のリミックスなどが収録されています。
今回は、アルバムの最後を飾る「Against All Odds」(2022)をピックアップ。
ここでは、この曲のオリジナル曲を解説します。
Jenevieve – Against All Odds (2022)
楽曲情報
Jenevieve (ジェネヴィーヴ)
出身地 :フロリダ州マイアミ
生年月日:1998年1月30日
ジャンル:R&B
レーベル
Interscope Records
JOYFACE Records
プロデューサー
Bambi Lambo
BENZIBOY
オリジナル曲
Phil Collins – Against All Odds (Take a Look at Me Now) (1984)
“Against All Odds” カバー
Phil Collins – Against All Odds (Take a Look at Me Now) (1984)
カバー元になったのは、イギリス、ロンドン出身のミュージシャンPhil Collins (フィル・コリンズ)の「Against All Odds (Take a Look at Me Now)」(1984)です。
この曲は、1984年に公開された映画「Against All Odds」のサントラに収録。
サントラからシングルカットされたこの曲は、彼にとって初めて全米チャート1位、世界5カ国のチャートでも首位を獲得しその後のベスト盤「Hits」(1998)で初めてPhil Collinsの作品に収録され、2004年に発表したコンピレーションアルバム「Love Songs: A Compilation… Old and New」にも収められています。
グラミー賞では「最優秀ポップ・ボーカル・パフォーマンス」を受賞し、ソング・オブ・ザ・イヤー、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞の最優秀オリジナルソング部門にそれぞれノミネートされるなど、彼の代表曲のひとつとなりました。
また、1999年にはMariah Careyがカバーし、その翌年に再びMariah CareyとアイルランドのボーイズバンドWestlifeがコラボシングルとしてカバーしています。
Mariah Carey feat. Westlife – Against All Odds (Take a Look at Me Now) (2000)
おわりに
Phil CollinsのヒットソングをカバーしたJenevieveは、アルバムの全曲を作曲したプロデューサーのBENZIBOYのことを良き理解者であることを明かしています。
私は人として、またアーティストとして、自分が今何をしたいのか、そしてみんなが私の作品に出会ったとき、何を見てほしいのかが分かっているわ。 そして、BENZIBOYのような人と一緒に仕事をすることは、とても助けになったわ。 なぜなら彼は私を非常に深いレベルで理解してくれるからなの。 自分が何者であるかを知り、今の段階でずっと作りたかった音楽を作る上で大きな役割を果たしてくれたわ。
この機会に、アルバムと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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