ヒップホップグループPro Eraの創設メンバーのJoey Bada$$ (ジョーイ・バッドアス)は、デビューミックステープ「1999」(2012)がComplex誌の「2012年のベストアルバム」に選出され、アンダーグラウンドシーンでの人気を集めた作品となりました。
2015年のデビューアルバム「B4.Da.$$」は、R&B/Hip Hopチャート1位を獲得し、続くセカンドアルバム「All-Amerikkkan Badass」(2017)からリードシングル「Devastated」(2016)はBubbling Under Hot 100 Singlesチャートで25位を記録するなど、彼にとって最高位を記録しました。
それから5年の月日を経て、3枚目のアルバム「2000」(2022)をドロップ。
Diddy、Chirs Brown、JID、Westside Gunn、Capella Greyをゲストに迎え、全14曲を収録しています。
今回は、このアルバムから2曲目に収録され、名プロデューサーStatik Selektahが手掛けた「Make Me Feel」(2022)をピックアップ。
ここでは、この曲とアルバムについて解説します。
Joey Bada$$ – Make Me Feel (2022)
楽曲情報
Joey Bada$$ (ジョーイ・バッドアス)
出身地 :ニューヨーク、ブルックリン
生年月日:1995年1月20日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Cinematic Music Group
Columbia Records
Pro Era
プロデューサー
Statik Selektah
元ネタ・サンプリング
Stephanie Mills – Something in the Way (You Make Me Feel) (1989)
“Make Me Feel” 元ネタ・サンプリング
Stephanie Mills – Something in the Way (You Make Me Feel) (1989)
元ネタになったのは、ニューヨーク、ブルックリン出身のシンガーStephanie Mills (ステファニー・ミルズ)の「Something in the Way (You Make Me Feel)」(1989)です。
この曲は、彼女の12枚目のアルバム「Home」(1989)に収録され、アルバムはR&Bチャート5位を記録。
アルバムからセカンドシングルとなった「Something in the Way (You Make Me Feel)」は、R&BデュオRené & Angelaで知られるAngela Winbushが作詞とプロデュースを担当し、R&Bチャート1位を獲得しています。
René & Angelaの記事はこちら。
ジョーイ・バッドアスがアルバムについて明かす
2022年6月12日にリリースから10周年を迎えたデビューミックステープ「1999」に続くアルバム「2000」で、Joey Bada$$はこの10年を振り返り、新作について明かしています。
久しぶりだね。 10年前、俺はBETアワードのベストミックステープ賞に初めてノミネートされたんだ。 10年後、ここにいる。 カーペットに立つのも初めてだし、アワードショーに出るのも初めて。 この場にいられることに感謝しているよ。
また「2000」は、前述の「Make Me Feel」をはじめ、多くの楽曲をサンプリングしており、楽曲サンプルの問題から、当初予定していた6月17日から1ヶ月以上遅れて、ようやくアルバムリリースに至りました。
Joey Bada$$は、その時の心境を次のように明かしています。
俺のアルバムはサンプルクリアランスの問題で今夜発売できないんだ🤬 今現在、どれくらいの期間延期しなければならないかはわからないんだけど、俺の希望としては2週間以内に出したいね。 みんなに伝える前に新しい日付が欲しかったんだけど、俺の手には負えないんだ😞
この機会に、元ネタとアルバムを併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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