Kodak Black (コダック・ブラック)は銃器や薬物の不法所持で逮捕を繰り返していましたが、2021年に解任前のトランプ元大統領から恩赦を受け釈放されました。
その後、彼のレーベルがハロウィンをテーマにしたレーベルコンピレーションアルバム「Sniper Gang Presents Syko Bob & Snapkatt: Nightmare Babies」(2021)をリリース。
リードシングルの「Super Gremlin」は、R&B/Hip Hopチャート1位を獲得し、復帰作として成功した1曲となりました。
この曲の記事はこちら。
そんなKodak Blackが約2年振りにアルバム「Back For Everything」(2022)をドロップ。
前述した「Super Gremlin」も収録されたこのアルバムは、前作アルバム「Bill Israel」(2020)を大きく上回る全米チャート2位、R&B/Hip Hopチャート1位を獲得。
今回は、このアルバムから「I Wish」(2022)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Kodak Black – I Wish (2022)
楽曲情報
Kodak Black (コダック・ブラック)
出身地 :フロリダ州ポンパノビーチ
生年月日:1997年6月11日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Atlantic Records
Sniper Gang Records
プロデューサー
Saved By Da Bell
元ネタ・サンプリング
Ray J – One Wish (2005)
“I Wish” 元ネタ・サンプリング
Ray J – One Wish (2005)
元ネタになったのは、ミシシッピ州マコーム出身のシンガーRay J (レイ・J)の「One Wish」(2005)です。
1990年代から活躍するR&Bシンガー、Brandyの弟であり、Snoop DoggのいとこでもあるRay Jは、幼い頃からCMやドラマの子役として俳優としてのキャリアをスタートさせました。
1997年にアルバム「Everything You Want」でデビューし、2001年にはBrandyとコラボシングル「Another Day in Paradise」をリリースしています。
Brandy & Ray J – Another Day in Paradise (2001)
そんな彼が、R. KellyやTimbalandをプロデューサーに迎えた3rdアルバム「Raydiation」(2005)をを発表し、R&B/Hip Hopチャートで13位を記録。
アルバムからのリードシングルとしてリリースされた「One Wish」はR&B/Hip Hopチャートで3位を記録し、これまでのキャリアで最もヒットしたナンバーとなりました。
終わりに
「Super Gremlin」のヒットで再び脚光を浴びるKodak Blackですが、このアルバムを発表する数週間前に足を撃たれて負傷しています。
これはJustin Bieberが主催し、Drake、Gunna、その他多数のセレブが参加したスーパーボウルのアフターパーティでの出来事で、喧嘩が発端となってこの事件が起き、彼はレストランの外で撃たれた4人のうちの1人で、Kodak Blackは後にこのように明かしています。
俺はそういうタイプなんだ、誰も俺に悪いようにはしないよ。 傷跡を見せるよ。 俺は自分のことを笑っているんだ。 「くそっ、あいつら俺を撃ちやがった」ってなもんさ。
幸い怪我は大したことがなく、意外と心配ないようですね。
この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょか。
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