ニューヨーク、クイーンズ出身のLil Tecca (リル・テッカ)は、2019年に発表したデビューミックステープ「We Love You Tecca」に収録されたヒット曲「Ransom」で一気に知名度を上げ、全米チャートで4位を獲得しました。
同曲のリミックスをJuice WRLDがリリースし、2020年にはLil Teccaのデビューアルバム「Virgo World」がリリースされ、全米チャート10位を記録しました。
翌年にはGunna、Lil Yachty、Nav、Chief Keefらがゲスト参加したセカンドアルバム「We Love You Tecca 2」(2021)をリリースし、再び全米チャート10位を記録しました。
そして今回、2023年初となるシングル「Need Me」をリリースしました。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Lil Tecca – Need Me (2023)
“Need Me” 楽曲情報
リリース日
2023年5月11日
レーベル
Galactic Records
Republic Records
プロデューサー
Ronio
元ネタ・サンプリング
Brandy & Monica – The Boy Is Mine (1998)
“Need Me” 元ネタ・サンプリング情報
Brandy & Monica – The Boy Is Mine (1998)
元ネタになったのは、カリフォルニア州カーソン出身のシンガーBrandy (ブランディー)と、ジョージア州アトランタ出身のシンガーMonica (モニカ)による「The Boy Is Mine」(1998)です。
この曲は、Brandyのセカンドアルバム「Never Say Never」(1998)と、Monicaのセカンドアルバム「The Boy Is Mine」(1998)に収録され、Brandyのアルバムは彼女のキャリアで最高の全米チャート2位を記録しました。
「The Boy Is Mine」は、両アーティストにとって初の全米シングルチャート1位を獲得し、13週にわたってその座を守りました。
さらに、世界14カ国のチャートでトップ10入りを果たし、グラミー賞では3部門にノミネートされました。
この曲はリリース当時、2人がライバル関係にあるというメディアの予測に乗じて制作されましたが、BrandyとMonicaは実際にはライバル意識を持っていないと主張していました。
報道によると、2人はしばしば衝突したり怒ったりしたとされていますが、その後、両者のマネージャーが共同声明を発表し、関係が悪いわけではないことを強調しました。
しかし、この曲のソングライターであるFred Jerkins IIIは、2人が制作中に仲が悪かったために曲を7回リミックスしたことの後に明かし、2012年にはMonicaはBrandyとの関係について言及しています。
私たちは若かったわ。 私たちは、お互いに同じ部屋にいることいるのがやっとだったわ。 嫉妬や妬みではないの。 彼女と私は正反対の性格で、その違いを受け入れる代わりに、お互いに近づかない理由として使っていたの。
Lil Teccaが3枚目のアルバムについて明かす
Lil Teccaは、大ネタをサンプリングした「Need Me」についてInstagramで「キッチンで自分で録音したんだけど、みんなに気に入ってもらえたよ」と明かしています。
この曲は、彼の3枚目のアルバムからのリードシングルのようであり、彼はTwitterで2023年1月にアルバムのタイトルが「TEC」になることを明かしました。
さらに、この曲のリリースする数日前、彼は2023年夏にアルバムをリリースすることを発表しており、今後ますます彼の活動から目が離せません。
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