PnB Rockは、2016年のシングル「Selfish」で全米チャート入りを果たし、2017年にはヒップホップメディア誌XXLによる「Freshman Class 2017」に選出。
2019年のセカンドアルバム「TrapStar Turnt PopStar」は、全米チャート4位を記録するなど、大きく注目を集める作品になりました。
そんな彼がDJ Luke Nastyと共に新曲「HIGH」(2021)をリリース。
この曲は、2016年にリリースされたPnB Rockのシングル「High」のRemixで、前作よりも深みのあるビートが印象的です。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
PnB Rock & DJ Luke Nasty – HIGH (2021)
PnB Rock – High (2016)
楽曲情報
PnB Rock
出身地 :ペンシルベニア州フィラデルフィア
生年月日:1991年12月9日
ジャンル:Hip Hop, R&B
DJ Luke Nasty
出身地 :ノースカロライナ州ハイポイント
生年月日:1991年1月20日
ジャンル:Hip Hop, R&B
レーベル
Atlantic Records
プロデューサー
PnB Rock
元ネタ・サンプリング
Anderson .Paak – Might Be (2014)
DJ Luke Nasty – Might Be (2015)
The Jones Girls – Who Can I Run To (1979)
“HIGH” 元ネタ・サンプリング ①
Anderson .Paak – Might Be (2014)
元ネタになったのは、カリフォルニア州オックスナード出身のラッパー、シンガーのAnderson .Paakの「Might Be」(2014)です。
Breezy Lovejoyから現在の名前であるAnderson .Paakへ改名後、初のアルバムとなる「Venice」(2014)に収録された楽曲です。
“HIGH” 元ネタ・サンプリング ②
DJ Luke Nasty – Might Be (2015)
「HIGH」(2021)は、ノースカロライナ州ハイポイント出身のDJ Luke Nastyの「Might Be」(2015)をサンプリングしています。
この曲は、前述したAnderson .Paakの「Might Be」(2014)をDJ Luke Nastyがフリースタイルし、インターネットにアップロードしたのがきっかけでした。
それがビートジャックされながらもSoundCloudで人気を集めたことを知ったAnderson .Paakが彼に連絡を取り、DJ Luke Nastyの公式シングルとして使用することに同意したようです。
男女の関係をハイになって楽しんでいる様子を歌ったこの曲について、本人は次のように語っています。
俺は彼女をイメージしていたんだ。 彼女は本当にJ.Loのようなボディを手に入れたんだ。 彼女は俺が2番のヴァースをかける前に聞いていたよ。 彼女も俺の周りの人間も、この曲が誰のものかを知っているんだ。
“HIGH” 元ネタ・サンプリング ③
The Jones Girls – Who Can I Run To (1970)
さらに深掘りするとミシガン州デトロイト出身の姉妹R&BグループThe Jones Girlsの「Who Can I Run To」(1970)をサンプリングしています。
彼女たちは、Teddy Pendergrass, Aretha Franklinなどのバックコーラスで経験を積み、1979年にアルバム「The Jones Girls 」でメジャーデビュー。
今作はこのアルバムに収録されています。
イントロから早回しているCharles Hamiltonの「High」(2008)をはじめ、40曲以上でサンプリングされています。
Charles Hamilton feat. I.S.A – High (2008)
終わりに
今作はTikTokのトレンドで広く拡散され、MVの中でもヒットの要因になったダンスが収められています。
元ネタと併せて聞いてみてはいかがでしょうか。
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