1997年に公開されたスリラー映画「The Game」の熱烈なファンであった祖母は、孫に映画のタイトルからそのままとったステージネームThe Game (ザ・ゲーム)と名付け、彼はラッパーとしてキャリアをスタートさせます。
2002年、ミックステープ「You Know What It Is, Vol. 1」をリリースし、これを聴いたDr. Dreに見出され、Aftermath EntertainmentとInterscope Recordsと契約。
The Gameは、50 Cent (フィフティ・セント)の「In da Club」のMVで初めてカメオ出演し、その後もG-Unit関連の作品に頻繁にカメオ出演しています。
そして2004年、50 Centをゲストに迎え、名プロデューサーDr. Dre、Scott Storch共にデビューシングル「Westside Story (2004)」をリリース。
この曲は、翌年発表したデビューアルバム「The Documentary」(2005)のリードシングルとなり、このアルバムからグラミー賞で2部門にノミネートされるなど、彼の知名度を広めることになりました。
収録曲「Hate It or Love It」の元ネタはこちら。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
The Game feat. 50 Cent – Westside Story (2004)
“Westside Story” 楽曲情報
レーベル
Interscope Records
Aftermath Entertainment
G-Unit Records
プロデューサー
Dr. Dre
Scott Storch
元ネタ・サンプリング
Whodini – Freaks Come Out at Night (1984)
“Westside Story” 元ネタ・サンプリング
Whodini – Freaks Come Out at Night (1984)
元ネタになったのは、ニューヨークで結成されたラップグループWhodini (フーディニ)の「Freaks Come Out at Night」(1984)です。
この曲は、彼らのセカンドアルバム「Escape」に収録されており、アルバムは全米チャート35位を記録し、ヒップホップアルバムとしては初めてトップ40にチャートインを果たしました。
このアルバムから、セカンドシングルとしてリリースされた「Freaks Come Out at Night」(1984)は、ダンスミュージックチャートで25位を記録し、MVには12歳のJermaine Dupriがダンサーとしてカメオ出演しています。
アルバムリリース後、50 Centとビーフに発展
The Gameの「Westside Story」は、Dr. Dreと初めて作った曲で、元々はIce Cube主演の映画「All About The Benjamins」のサントラに収録される予定だったようです。
「Westside Story」は(映画)「All About The Benjamins」のサウンドトラックに収録される予定だったんだ。 でもDreは「いや、この曲はサウンドトラックには難しすぎる、アルバムの1曲目にしよう」と言ったんだ。 この曲は2002年に書いたけど、リリックを編集したことは一度もないんだ。 50が来て、この曲を聴いてフックを書いてくれたんだ。
この曲が収録されたアルバム「The Documentary」のリリース後、フィーチャリングされている50 Centが、この曲を含むアルバムに収録されている18曲のうち6曲を自分が書いたと主張し、The Gameと50 Centの10年に渡るビーフのきっかけとなりました。
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