元ネタ・サンプリング Black Eyed Peas feat. Justin Timberlake – Where Is the Love? (2003) Nasも同ネタをサンプリングしていた?!

2000年代
2000年代B
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1995年にWill.i.amApl.de.apTabooKim Hillの4人でラップグループBlack Eyed Peas (ブラック・アイド・ピーズ)を結成し、2000年にセカンドアルバム「Bridging the Gap」をリリース。

この作品を最後にメンバーのKim Hillが脱退し、Fergieが後任として加わり、それまでオルタナティブヒップホップグループであった同グループは、そのサウンドをメインストリームへとシフトしていきます。

2003年には、Fergieが正式にメンバーとして加入後初のシングル「Where Is the Love?」(2003)をドロップ。

この曲はUKチャート1位、世界10カ国以上のチャートで1位を獲得する世界的ヒットとなり、グループを世界的な知名度に押し上げる曲となりました。

ここでは、この曲の元ネタについて解説します。

Black Eyed Peas feat. Justin Timberlake – Where Is the Love? (2003)

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楽曲情報

Black Eyed Peas (ブラック・アイド・ピーズ)
結成  :1995年
ジャンル:Hip Hop, Pop

Justin Timberlake (ジャスティン・ティンバーレイク)
出身地 :テネシー州メンフィス
生年月日:1981年1月31日
ジャンル:R&B, Pop

レーベル
Will.i.am Music Group
A&M Records
Will.i.am Music Publishing
Interscope Records

プロデューサー
will.i.am
Ron Fair

元ネタ・サンプリング
Whodini – One Love (1982)

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“Where Is the Love?” 元ネタ・サンプリング

Whodini – One Love (1982)

元ネタになったのは、ニューヨーク、ブルックリンを拠点に活動するラップグループWhodini (フーディニ)「One Love」(1982)です。

この曲は、彼らの3枚目のアルバム「Back in Black」(1982)に収録され、アルバムはR&B/Hip Hopチャート4位を記録。

「One Love」は、アルバムからセカンドシングルとしてリリースされ、R&B/Hip Hopチャート10位を記録。

その後、Nasのシングル「One Love」(1994)でサンプリングされたほか、Snoop Doggなど25曲以上でサンプリングされています。

Nas feat. Q-Tip – One Love (1994)

Snoop Dogg feat. DJ Battlecat – One Blood, One Cuzz (2019)

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終わりに

この「Where Is the Love?」が収録されているアルバム「Elephunk」(2003)はUKチャート3位、カナダチャート2位を記録し、全世界で900万枚以上を売り上げるなど、グループが急成長するきっかけとなった作品となりました。

またこの曲について、メンバーのwill.i.amは2001年9月11日の同時多発テロ事件による恐怖の感情が曲のリリックのベースとなったようで、レコーディングの帰り道で通ったサンフランシスコの橋を渡るのが怖かったと明かしています。

(サンフランシスコでのレコーディングセッションの)最終日、機材をまとめているときに、最初の飛行機が世界貿易センターを通過するのを見たんだ。
これは映画だと思ったよ。
車で家に帰るとき、サンフランシスコの橋を渡るのが怖かった。
橋を渡る10分のドライブが、1時間に感じられたよ。

9.11の3ヶ月後、will.i.amがループとギターパートを作り、それを聴いたメンバーのApl.de.apTabooは、その上に同様の歌詞を書くことができたようです。

その後、Tabooに紹介されたJustin Timberlake (ジャスティン・ティンバーレイク)は、この曲に感銘を受けてコーラスに参加しましたが、彼の名はクレジットされていません。

これは、Justin Timberlakeがソロデビューアルバム「Justified」のプロモーション中で、所属するJive Recordsは露出過多になる可能性を懸念していたためと思われます。

しかし、Black Eyed Peasのこの曲の本来の目的は、彼のようなポップスターからバックアップを受けることであり、最終的にJive RecordsJustin Timberlakeのボーカルを許可するという妥協案でリリースに至りました。

そのため、Justin TimberlakeはMVにも登場せず、影の立役者となりました。

彼らの世界的大ヒット曲と、元ネタを併せて聴いてみてはいかがでしょうか。

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