高校生の時に発表したミックステープ「Winter’s Diary」(2012)で本格的にキャリアをスタートさせたTink (ティンク)。
2014年には5作目のミックステープ「Winter’s Diary 2: Forever Yours」をリリースし、収録曲の「Treat Me Like Somebody 」はMVがないにも関わらずYouTubeで2億5000万再生を記録。
このミックステープはローリングストーン誌の「2014年のベストR&Bアルバム」ビルボード誌の「2014年のベストR&Bアルバム」に選ばれるなど高い評価を受け、TimbalandのレーベルMosley Music Groupと契約を交わしています。
またXXL誌による「Freshman Class 2015」に選出され、全米中から注目を集めましたが、前述のレーベルからアルバムのリリースができないことから確執が生じ、レーベルを離れることになりました。
その後、Empire Distributionから待望のデビューアルバム「Hopeless Romantic」(2020)をリリースし、続くセカンドアルバム「Heat of the Moment」(2021)を発表するなど、精力的に活動をしています。
そんな彼女が2 Chainz (2チェインズ)と共に、2022年初のシングル「Cater」(2022)をドロップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Tink & 2 Chainz – Cater (2022)
楽曲情報
Tink (ティンク)
出身地 :イリノイ州シカゴ
生年月日:1995年3月18日
ジャンル:Hip Hop, R&B
2 Chainz (2チェインズ)
出身地 :ジョージア州カレッジパーク
生年月日:1977年9月12日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Winter’s Diary
EMPIRE
プロデューサー
Hitmaka
Bizness Boi
Troy Taylor
Paul Cabbin
元ネタ・サンプリング
Destiny’s Child – Cater 2 U (2004)
“Cater” 元ネタ・サンプリング
Destiny’s Child – Cater 2 U (2004)
元ネタになったのは、ガールズグループDestiny’s Child (デスティニーズ・チャイルド)の「Cater 2 U」(2004)です。
彼女たちの5枚目にして最後のスタジオアルバム「Destiny Fulfilled」(2004)に収録され、アルバムは全米チャート2位、グラミー賞「ベストコンテンポラリーR&Bアルバム」にノミネートされています。
アルバムから4枚目のシングルとしてリリースされたこの曲は、R&B/Hip Hopチャート3位を記録するヒットとなり、グラミー賞「最優秀R&Bソング」と「最優秀R&Bパフォーマンス」にノミネートされました。
またグループのメンバーであるBeyoncéは、この曲のリリックについて次のように明かしています。
これは男が君を鼓舞する方法について話しているわ…. 君は彼を幸せにしたいし、彼に合わせたい。 自立した人が男性に従順であることは、多くの人にとって驚くべきことだろうけど、でも君の男性がそれに値し、返してくれるなら、それはいいんだということを人々に知ってもらうことが重要なのよ。
「Cater」についてTinkが明かす
2000年代のヒットソングを大胆にサンプリングした「Cater」について、Tinkは次のように明かしています。
この曲の制作は本当にオーガニックなものだったわ。 Hitmaka(プロデューサー)に次のアルバムで参考にしたい曲のリストを送ったの。 Destiny's Childの「Cater 2 U」は、ずっと私のお気に入りだった。 スタジオに行って、私は鍵盤だけで自分のバースを録音したんだ。 その1時間後にHitmakaが来て、ドラムとビートを入れてくれたの。 一晩で完成させたわ。 それを2 Chainzに送ったら、すごく気に入ってくれて…… 私にとってはエキサイティングなことだったわね。
またプロデューサーのHitmakaも、作品に満足したことを明かし、2 Chainzが気に入って曲に参加してくれたことを明かしています。
このプロジェクトを始めて、オーランドでたくさんの曲を作ったんだ。 Bizness Boiと一緒にドラムを叩いて、すぐにスタートしたんだ。 彼はR&Bの美学を持っていると思ったし、彼はレジェンドだよ。 曲のブリッジを復活させたいと思って、まさにそれをやってのけたんだ。 そしたら、個人的な友人でもある2 Chainzがこの曲を気に入ってくれて、俺らと一緒参加してくれたんだ。
またこの曲は、Tinkの次のプロジェクトからのリードシングルのようで、今後も彼女の活動から目が離せませんね。
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