2022年に発表したシングル「Doja」は、TikTokで同曲を使用した動画が19億回再生されるバイラルヒットとなり、UKシングルチャート2位を記録したCentral Cee (セントラル・シー)。
2月に発表した2枚目のミックステープ「23」は、自身初のUKチャート1位を獲得し、10月にはEP「No More Leaks」(2022)をリリースするなど、イギリス国内で今最も注目されているラッパーの1人です。
そんな彼が、シングル「Let Go」をドロップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Central Cee – Let Go (2022)
“Let Go” 楽曲情報
プロデューサー
Nastylgia
KwolleM
元ネタ・サンプリング
Passenger – Let Her Go (2012)
“Let Go” 元ネタ・サンプリング情報
Passenger – Let Her Go (2012)
元ネタになったのは、イギリス出身のシンガーPassenger (パッセンジャー)の「Let Her Go」(2012)です。
Passengerはもともとバンドとして活動していましたが、2009年にグループが解散し、メインボーカルと作曲を担当していたMichael David Rosenbergは、バンド名を残したままソロ活動をすることを選択しました。
この曲は、そんな彼が2012年に発表した4枚目のアルバム「All the Little Lights」に収録され、アルバムはUKチャート3位を記録。
アルバムからセカンドシングルとしてリリースされたこの曲は、徐々にではありますが人気を集め、世界15カ国のチャートで1位を獲得。
2022年9月までにYouTubeでの再生回数が33億回を超え、同サイトの歴代24位の再生回数を記録しています。
瞬く間に世界的なアーティストとなったPassengerですが、リリース後の反響はあまりなかったようで、その火付け役はオランダのファンからの連絡に始まったようです。
2年半前に書いた曲をアルバムに収録してリリースしたんだけど、9ヶ月間、何も起きなかったんだ。 誰も気にしてなかったんだけどね。 面白いことに、俺たちは次の曲に取り組んでいて、俺は「OK、問題ない」ってと思っていたね。 それで、オランダのDaveという人が俺たちにメールをくれて、こう言ったんだ。 『この曲 "Let Her Go "を聴いたんだけど、この曲をオランダのラジオ局に持っていきたいんだ。 ここオランダでは本当にうまくいくし、何かできると思うんだ』 それで「OK、仲間だ、クールだ、自分の思うことをやってみて」っていうことになったんだ。 そしてら2週間もしないうちに1位になって、それがこのクレイジーな出来事の始まりのような気がする。 まず、Daveに感謝したい。Daveがいなかったら、俺はここにいなかったと思うから。 そして2つ目は、誰よりも早く俺と俺の音楽をサポートしてくれたみんなに感謝したい。 本当にありがとう。「Let Her Go」は君の歌だよ、本当にありがとう。
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