PinkPantheress (ピンクパンサレス)は、2021年にロンドンの大学に在学中にTikTokに投稿した「Break It Off」がバイラルヒットし、同年にはミックステープ「To Hell with It」をリリースしました。
2022年に公開されたシングル「Boy’s a Liar」は、UKシングルチャートで2位を獲得し、翌年にリリースされたIce Spiceとのリミックスは、彼女自身初の全米チャートで3位にランクインしました。
そして、2023年11月には、PinkPantheressが待望のデビューアルバム「Heaven Knows」を発表しました。このアルバムには、Ice Spiceとのリミックスに加えて、総勢13曲が収録され、Central Cee (セントラル・シー)、Rema、Kelelaといったゲストアーティストも参加しています。
今回は、このアルバムの5曲目に収録されたCentral Ceeとのコラボ曲「Nice to meet you」の元ネタについて解説します。
PinkPantheress feat. Central Cee – Nice to meet you (2023)
“Nice to meet you” 楽曲情報
リリース日
2023年11月10日
レーベル
Warner Records UK
プロデューサー
Cash Cobain
PinkPantheress
Count Baldor
元ネタ・サンプリング
Spandau Ballet – Gold (1983)
“Nice to meet you” 元ネタ・サンプリング情報
Spandau Ballet – Gold (1983)
元ネタになったのは、イギリス、ロンドンで結成されたバンドSpandau Ballet (スパンダー・バレエ)の「Gold」(1983)です。
この曲は、彼らの3枚目のアルバムである「True」(1983)に収録され、アルバムはUKチャートで1位を獲得しました。一方で、「Gold」は同アルバムからの4枚目のシングルとしてリリースされましたが、UKシングルチャートでは2位に留まり、全米チャートでは29位という結果となりました。
バンドメンバーは、所属していたChrysalis Recordsのプロモーションが不十分だったことが原因であると考え、1986年に発表されたアルバム「Through the Barricades」はCBS Recordsからのリリースとなりました。
この「Gold」は、バンドメンバーのGary Kempと兄のMartin Kempによって作詞されました。Gary Kempによれば、曲を書く際には兄のMartin Kempに意見を求め、ベースで演奏してもらって方向性を確認していたそうです。
兄のMartinには、曲を書いているときによく来てもらって、意見をもらったり、ベースを弾いたりして、俺が正しい方向に進んでいるかどうか確かめてもらっていた。 彼は最初から「Gold」を気に入ってくれた。 あのような曲作りに方程式はないけれど、タイトルが鍵になる。 素晴らしいメロディーを書いても、タイトルがわからないのでは意味がない。 見つけたメロディにタイトルをかぶせるのはとても難しい。 素晴らしいタイトル、素晴らしい冒頭のセリフがあるから、それをどうやって曲にしたらいいんだろう?ってね。
PinkPantheressがニューアルバムへの思いを明かす
待望のデビューアルバムをリリースしたPinkPantheressは、自身のInstagramの投稿でこのアルバムに込められた感謝の気持ちや喜びを表現しています。
このアルバムは、この2年間で作った曲の集大成で、いくつかのお気に入りの曲があり、馴染み深いサウンドもあるし、発表が待ち遠しいキュートなフィーチャリングも入っているんだ📣 ここにいるみんなが大好きだよ。 この間、私の話を聞いてくれる人たちがいることがどれだけ幸せなことか考えて泣いたよ! ファンのみんな、愛してるよ。 いつも私のそばにいてくれて、私に安心感を与えてくれることを決して忘れない💿💓 これは痛みから愛に変わるまでの長い道のりだった。 各曲があなたたちに愛されることを願っているわ!そして、ツアーに出るわ!私のストアでアルバムを予約すると、早期アクセスが得られます🕊️ そして、私はツアーに出るわ!
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