2005年にアルバム「Chris Brown」でデビューしたChris Brown (クリス・ブラウン)は、アルバム「F.A.M.E.」(2011)で自身初の全米チャート1位を獲得。
グラミー賞「ベストR&Bアルバム賞」を受賞し、高い評価を受けた作品になりました。
そんな彼が、2017年にアルバム「Heartbreak on a Full Moon」をリリース。
約1年半かけてレコーディング、制作された本作は、全40曲とフルボリュームなアルバムになりました。
またリリース後、全米で50万枚を超えるセールスを記録し、R&Bアーティストとしては2004年のUsherのアルバム「Confessions」以来の1週間でゴールド認定を獲得しています。
今回はこのアルバムから「Questions」(2017)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Chris Brown – Questions (2017)
楽曲情報
Chris Brown (クリス・ブラウン)
出身 :バージニア州タッパハノック
生年月日:1989年5月5日
ジャンル:R&B
レーベル
RCA Records
プロデューサー
Pip
B Ham
元ネタ・サンプリング
Kevin Lyttle – Turn Me On (2003)
112 – All My Love (1998)
“Questions” 元ネタ・サンプリング ①
Kevin Lyttle – Turn Me On (2003)
元ネタになったのは、セントビンセント・グレナディーン諸島、キングスタウン出身のシンガーKevin Lyttle (ケヴィン・リトル)の「Turn Me On」(2003)です。
あまり知られていませんが、この曲は元々ソカバラードで、アメリカでのリリースの際にダンスナンバーにリメイクされています。
リリース後、全米チャート4位、世界15カ国のチャートでトップ10入りを果たす大ヒットナンバーになりました。
また今作が収録されているアルバム「Kevin Lyttle」(2004)は、日本のチャートで12位を記録し、今なおクラブアンセムの1つとしてプレイされている1曲です。
またビルボードによる「21世紀のダンスホール&レゲトン・コーラスベスト12」で1位に選出されています。
“Turn Me On” 元ネタ・サンプリング ②
112 – All My Love (1998)
さらに深掘りすると「Turn Me On」はR&Bグループ112 (ワントゥエルヴ)の「All My Love」 (1998)をサンプリングしています。
この曲は、彼らのセカンドアルバム「Room 112」(1998)に収録し、R&B/Hip Hopチャート6位を記録。
アルバムには、彼らのレーベルメイトであるMaseとの「Love Me」や「Anywhere」といったヒットソングを収録しています。
112 feat. Mase – Love Me (1998)
112 – Anywhere (1998)
終わりに
Kevin Lyttleは、今作でサンプリングされたことについて次のように明かしています。
「Turn Me On」を見事に取り入れてくれて、感謝とおめでとうと伝えるよ。 これは純粋な炎だ🔥🔥。 正しい方法でビジネスを行うChris Brownに本当に感謝するよ。
この機会に元ネタと併せて、聴き比べてみてはいかがでしょうか。
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