Coolio (クーリオ)は、1980年代後期からキャリアをスタートさせ、1994年にアルバム「It Takes a Thief」でデビュー。
全米チャートトップ10にランクインして、全米中から大きく注目を集めることになりました。
そんな彼が1995年にセカンドアルバム「Gangsta’s Paradise」をリリース。
アルバムから3枚のシングルが発表され、2作目にしてグラミー賞「ベストラップアルバム」にノミネートされるヒット作となりました。
今回はこの作品から同タイトルの「Gangsta’s Paradise」(1995)をピックアップ。
ここでは、イントロから大ネタを使用しているこの曲の元ネタについて解説します。
Coolio feat. L.V. – Gangsta’s Paradise (1995)
楽曲情報
Coolio (クーリオ)
出身地 :カリフォルニア州ロサンゼルス
生年月日:1963年8月1日
ジャンル:Hip Hop
L.V.
出身地 :カリフォルニア州ロサンゼルス
生年月日:1957年11月21日
ジャンル:R&B
レーベル
Warner Music Group
Tommy Boy Records
プロデューサー
Doug Rasheed
元ネタ・サンプリング
Stevie Wonder – Pastime Paradise (1976)
“Gangsta’s Paradise” 元ネタ・サンプリング
Stevie Wonder – Pastime Paradise (1976)
元ネタになったのは、ミシガン州サギノー出身のシンガーStevie Wonder (スティーヴィー・ワンダー)の「Pastime Paradise」(1976)です。
この曲は、彼の18枚目のアルバム「Songs in the Key of Life」(1976)に収録し、アルバムは13週に渡って1位を獲得。
1977年には全米で2番目に売れたアルバムとなり、グラミー賞「アルバムオブザイヤー」を受賞。
彼のキャリアで最もセールスを伸ばし、多くのミュージシャンがこのアルバムの良さと自身の作品への影響に言及しています。
またこの曲をサンプリングした「Gangsta’s Paradise」は、Stevie Wonderが自分の曲と過激な歌詞を組み合わせることに納得がいかなかったという。
そのため、Coolioが意図してリリックチョイスをしたことを明かしています。
俺は少し下品な言葉を使っていたんだ… 彼はそれに納得していなかった。 だから、変えたんだ。 彼がそれを聞いたら、信じられないと思ったみたいだよ」
終わりに
「Gangsta’s Paradise」は全米チャート1位を獲得し、この年に最も売れたシングルになりました。
また世界10カ国以上のチャートで1位を獲得し、オーストラリアチャートでは14週に渡って首位をキープする大ヒット。
これはEd Sheeranの「Shape of You」に破られるまで、22年に渡って破られることはありませんでした。
90年代を代表する名曲を、元ネタと併せて聴き直してみてはいかがでしょうか。
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