これまでに7枚のアルバムをリリースし、全世界で1000万枚以上のアルバムと6500万枚のシングルを売り上げ、100億回以上のストリーミング再生数を記録しているDavid Guetta (デヴィッド・ゲッタ)。
DJ兼プロデューサーとして活躍する彼が、ニューヨーク出身のシンガーBebe Rexha (ビービー・レクサ)とコラボシングル「I’m Good (Blue)」(2022)をドロップ。
2人はこれまでにもシングル「Hey Mama」(2015)や「Say My Name」(2018)などで共演しており、ほとんどの楽曲で成功を収めていますが、今作もカナダ、イギリスチャートで1位を獲得し、Spotifyでも2億回のストリーミングを記録するヒットとなりました。
ここでは、この曲の元ネタとリリースまでの経緯について解説します。
David Guetta & Bebe Rexha – I’m Good (Blue) (2022)
楽曲情報
David Guetta (デヴィッド・ゲッタ)
出身地 :フランス、パリ
生年月日:1967年11月7日
ジャンル:EDM, House
Bebe Rexha (ビービー・レクサ)
出身地 :ニューヨーク
生年月日:1989年8月30日
ジャンル:Pop
レーベル
Warner UK
プロデューサー
David Guetta
Timofey Reznikov
元ネタ・サンプリング
Eiffel 65 – Blue (Da Ba Dee) (1998)
“I’m Good (Blue)” 元ネタ・サンプリング
Eiffel 65 – Blue (Da Ba Dee) (1998)
元ネタになったのは、イタリアのダンスミュージックグループEiffel 65 (エッフェル65)の「Blue (Da Ba Dee)」(1998)です。
この曲は、彼らのデビューアルバム「Europop」(1999)に収録され、シングルは世界10ヵ国以上のチャートで首位を獲得し、グラミー賞では「最優秀ダンスレコード」にノミネートされるなど、彼らの代表曲のひとつとなりました。
世界的なヒットとなり、後にマーベル映画「アイアンマン3」でも使用されており、その時のプロセスについてメンバーのJeffrey Jeyは次のように明かしています。
どうにかして盛り上げてほしいという依頼があったんだ。 電話では、「アイアンマンに「Blue」が登場するかもしれないから、中国語バージョンを提供してほしい」と言われてね。 「え!?どうやって中国語で歌えばいいんだ?」と思ったね。 その人は「先生もいるし、何とかなるよ」と言ってくれたんだけど。 それで、その2日後にスタジオで先生と一緒にイントロの歌詞を考えたんだ。 ある日の午後、イントロを全部中国語で歌ってみたんだけど、かなりいい感じだと言われたんだ。 「Blue」を英語で歌うことに慣れきっていた俺には、とても興味深いプロセスだったね。 何千回と歌ってきた曲だからね。 一番驚いたのは、友達と一緒に映画館に行ったとき「この曲が映画の中にあるのは知ってるけど、どこで使われるは知らないんだ」と言ったら、マーベルのイントロでこの曲だけが流れていて「なんてこった、俺たちはこの映画のイントロにいるんだ」と思ったことだね。 それは本当に大きなスリルがあったね。
この曲は2017年に完成していた?!
David GuettaとBebe Rexhaによる「I’m Good (Blue)」は実は何年も前に完成していたようで、David Guettaが出演した「Ultra Music Festival 2017」のDJセットで初めて公開されました。
それから4年後の2021年に最初のバージョンがネット上に公開され、翌年の2022年、この曲を使用した動画がTikTokで5億回再生され、本格的なリリースに向け動き出したようです。
David Guettaにリリースを勧めたBebe Rexhaは、その経緯と世界的なヒットソングになったことの喜びを明かしています。
私たちがカットした後に(Davidが)フェスティバルでプレイしたんだけど、誰かがそれをYouTubeで撮影して投稿したの。 それから誰かがその動画を見つけてリミックスを作り、TikTokに投稿したんだ。 みんなが何を望んでいるかわからないから、クレイジーよね。 みんな夢中になって「この曲が欲しい!」って。なぜ見つからないの? それで私はDavidに「David、みんな本当にこの曲が欲しいのよ! 出せばいいじゃん!」って。 この時、TikTokでバイラルになっているし、みんな欲しがっていたわ。 こんなにヒットするなんて、100万年経っても考えられなかったわ。 パンデミックに見舞われ、家に閉じこもった3年間を経て、人々は2000年代のノスタルジーを感じたかったのかな。 懐かしさが蘇ってきて、なんだか温かい気持ちになるの。
また、元ネタのEiffel 65も今作でソングライティングでクレジットされており、Instagramでは次のようにコメントしています。
このエキサイティングなリリースをとてもうれしく思っています。 この素晴らしいトラックで「Blue (Da ba dee)」を明るく輝かせてくれた@davidguettaと@berexhaに深く感謝します。
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この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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