2021年にリリースした12枚目のアルバム「Khaled Khaled」で、自身3枚目の全米No.1の座を獲得したDJ Khaled (DJ キャレド)。
それから約1年後に、13枚目のアルバム「God Did」(2022)をドロップ。
このアルバムには、先行でリリースされたDrakeとLil Babyとのシングル「STAYING ALIVE」をはじめ、2019年にこの世を去ったJuice WRLD、Jay-Z、Travis Scottなど、30組以上のアーティストが参加し、全18曲を収録しています。
「STAYING ALIVE」の元ネタはこちら。
今回は、このアルバムから今最も勢いに乗るフィメールラッパーのLatto (Mulatto)、City Girls (シティ・ガールズ)を迎えた「BILLS PAID」(2022)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
DJ Khaled feat. Latto & City Girls – BILLS PAID (2022)
楽曲情報
DJ Khaled (DJ キャレド)
出身地 :ルイジアナ州ニューオーリンズ
生年月日:1975年11月26日
ジャンル:Hip Hop
Latto (Mulatto)
出身地 :ジョージア州アトランタ
生年月日:1998年12月22日
ジャンル:Hip Hop
City Girls (シティ・ガールズ)
結成 :2017年
ジャンル:Hip Hop
メンバー:Yung Miami, JT
レーベル
Epic Records
Sony Music Entertainment
We The Best Music
プロデューサー
DJ Khaled
Tarik Azzouz
STREETRUNNER
Sage Skolfield
元ネタ・サンプリング
Eddie Kendricks – Keep on Truckin’ (1973)
“BILLS PAID” 元ネタ・サンプリング
Eddie Kendricks – Keep on Truckin’ (1973)
元ネタになったのは、アラバマ州エンズリー出身のシンガーEddie Kendricks (エディ・ケンドリックス)の「Keep on Truckin’」(1973)です。
彼はボーカルグループThe Temptationsを結成し、このグループでのアルバムは8作連続でR&Bチャート1位を獲得し、数々のヒット曲を生み出しました。
しかし、1970年ナイトクラブでメンバーのWilliamsとFranklinと口論になりグループを脱退し、翌年からソロキャリアをスタートさせ、1973年に自身の名を冠した3枚目のアルバム「Eddie Kendricks」をリリース。
このアルバムは、これまでのキャリアで最高のR&Bチャート5位を記録し、収録曲の「Keep on Truckin’」は、Eddie Kendricksのキャリアにおいて唯一全米チャート、R&Bチャートで1位を獲得しており、彼の代表曲となりました。
また、後にJennifer LopezやLil Kimがサンプリングし、これまでに20曲以上で使用されています。
Jennifer Lopez – Do It Well (2007)
Lil’ Kim – Who’s Number One? (2000)
おわりに
DJ Khaledは、節目となる13枚目のアルバムのリリースについて、次のように語っています。
13枚目のアルバムをリリースすることは、俺にとって信じられないようなことなんだ。 俺が尊敬している偉大な人たちは、何枚もアルバムを出しているのを見ると、俺は正しい道を歩んでいるんだと思う。 そして、このラップゲームに参加することがどれだけ難しいかを知っている。 最初のシングルや最初のアルバムを超えることができない人もいるんだ。
この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
コメント