Ciaraの最新アルバム『CiCi』を徹底解説!独立レーベルで貫いた信念と収録曲の魅力とは?

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2025年8月22日、Ciara (シアラ)は6年ぶりとなるフルアルバム『CiCi』を、自身のレーベルであるBeauty Marks Entertainmentから世に送り出した。2019年の『Beauty Marks』以来となるこの作品は、前年のEPで示した現在地をさらに押し広げ、ダンスとR&Bが交わる地点に立つ彼女の最新形を鮮烈に描き出す一枚である。

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インディペンデントとしての歩みとアルバムへの想い

2017年、Ciaraは独立レーベル「Beauty Marks Entertainment」を設立した。以降、2019年にはアルバム『Beauty Marks』をリリースしているが、彼女自身はInstagramで、自身の道のりが決して平坦ではなかったことを明かしている。

「このアルバムは、私からのラブレターよ。これまでの歩みを祝うと同時に、何よりも最初から支えてくれた人たち、そして途中から出会ってくれた人たちへの感謝の気持ちを込めたもの。
どの時代も、どんな進化も、そして独立して信念を貫く挑戦も、あなたたちはそばで見守り続けてくれた。
正直に言えば、インディペンデントで活動するのは決して簡単ではないわ。
でも、みんなのおかげで私は勇気を持ち続けられた。
夢を追いかけ、誰も見ていないかのように踊り続けることができたの(実際には何百万人もの人が見ているけど、笑)」

さらにCiaraは、大人として成熟し経験を重ねつつも、なおダンスの切れ味を失わず、まるで新たに始まったばかりのような感覚で創作できたことを語る。

「今回のプロジェクトには5年の歳月をかけたの。すべてのビート、すべての歌詞、すべての瞬間を、あなたを高め、心を動かし、何かを感じてもらうために意図を込めて作り上げたわ。
キッチンでのステップでも、車の中で魂を震わせるように叫びながら歌うことでも——とにかく、あなたに最高の感覚を届けたいの」
 
 
 
 
 
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タイトル『CiCi』が示すもの

アルバムタイトル『CiCi』は、キャリア初期からファンがCiaraに送ってきた愛称そのものであり、彼女自身も「ファンへのラブレター」と位置付けている。

「全体的に少しノスタルジックな雰囲気もありつつ、今の自分自身を映し出している作品よ。
タイトルの『CiCi』という名前は、ファンが私を見かけると「ヘイ、CiCi!」と呼んでくれることから来ているの。
それが本当に愛おしくて、ファンとの間にある特別なつながりを感じられるの。

アルバムカバーは赤を基調とした3Dプリントのブレストプレートを纏い、戦うための装甲=アーマーと母としての強さを同時に象徴している。セルフ・マネージドな時代に手にした自由と責任、その両方を引き受ける覚悟を表すデザインだ。

「ただのファッションじゃないわ。私の鎧よ。
自分が呼び起こさなければならなかった強さ、築かなければならなかった境界線、そして誇りを持って身につけられるようになった力の象徴なの」
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過去と未来が交差するサウンド

全14曲からなる本作には、Chris Brown、Lil Baby、Latto、Tygaといった豪華な客演陣が名を連ねる。特筆すべきは、ほとんどの楽曲がCiara自身の共同プロデュースである点だ。これは、独立以降の彼女の主体性と、音楽制作における完全なコントロールを物語っている。

師と仰ぐJazze Phaとの再会は、2ndアルバム以来となる。故郷アトランタの盟友Lattoも参加し、まさに「アトランタの愛に満ちた作品」が完成した。

「このアルバムには素晴らしい瞬間がたくさんあるわ。ずっと一緒にやりたいと思っていたTygaとついに共演できた。彼のビートの乗り方は本当に特別よ。
そしてJazze Phaが曲をプロデュースしてくれたんだけど、彼と私が一緒に曲を作るのは2作目のアルバム以来だったの。
さらにLattoも参加してくれて、まさにアトランタの愛に満ちた作品になっているわ」

『Dance With Me』feat, Tyga

Ciaraはこの曲で、15年前の「Gimme Dat」ビデオで話題となったコンバースのスニーカーにハイヒールを組み合わせた“ストリッパーヒール”を復活させた。今回はブラックではなくバブルガムピンクを採用し、ピンクのクラシックキャデラックや衣装と絶妙にコーディネートされている。

この“フランケンシューズ”は、かつてレーベルの支援を受けられず自費で制作した「Gimme Dat」時代の象徴的なアイテムである。当時、Ciaraは契約上の困難に直面し、Facebookでファンに心境を明かすほど苦しい状況にあった。しかし現在、彼女は自身のレーベル「Beauty Marks Entertainment」を率いる独立アーティストとして堂々と復活を遂げている。

ビデオには過去を想起させる演出も散りばめられており、Tygaが被るラインストーン付きのアトランタ・ブレーブスキャップも「Gimme Dat」を踏襲したスタイルだ。Ciara自身も「他人の意見に左右されず、自分が心地よいと感じるファッションを楽しむことが大事」と語り、今回のヒール復活はその姿勢を象徴している。

Ciara – Gimmie Dat

『BRB』

ジャージークラブ調の軽快なリズムに乗せて描かれるのは、離れている時間さえも待ちきれない恋人への思いである。サビでは「君が全てで、君なしは嫌だ。すぐ戻るから待っていて、離れている間も自分を恋しく思ってほしい」と繰り返し歌い、恋する気持ちの切なさと再会への期待が強く表現される。

バースでは週末の高揚感や早く会いたいという期待感が描かれ、後半には「一晩中一緒に踊り、楽しみたい」という純粋な願望が広がる。全体を通して、愛する相手との時間を渇望する切なさと再会の喜びが詰まったラブソングである。

『This Right Here』feat. Latto & Jazze Pha

LattoとJazze Phaを迎えた本作は、マイアミベース調の勢いと自信に満ちたクラブアンセムである。「This right here(これこそが)」というフレーズを繰り返し、自分たちの音楽や存在がセクシーでエネルギッシュであり、パーティを盛り上げる力を持つことを高らかに宣言している。

Ciaraは地元アトランタへの誇りと女性としての強さを示し、Lattoはサウス出身らしい大胆で挑発的なラップを披露する。Jazze Phaの掛け声が加わることで、楽曲全体がクラブの熱気そのものを体現する。すなわち、この曲は「自分たちこそがパーティの中心であり、盛り上げ役である」という自己肯定と祝祭感に満ちたナンバーである。

『Forever』feat. Lil Baby

スローなR&Bナンバーとして仕上がった本作は、「永遠の愛」をテーマにしたラブソングである。Ciaraは「一夜限りの関係ではなく、本物の愛は永遠であってほしい」と歌い、恋に対する真剣さと覚悟を示す。たとえ周囲から夢見がちと思われても、彼女にとって大切なのは長く続く愛であり、一緒に歳を重ねることへの憧れが込められている。

Lil Babyもまた、急がずゆっくりと関係を築きながら「本気で向き合う」と誓い、二人の絆を大切にする姿勢を示す。全体を通して、「永遠でなければ意味がない」という強いメッセージを中心に、恋愛における誠実さと深い情熱が描かれた楽曲である。

アルバムには、Chris Brownとの共演で話題となったリードシングル「How We Roll」や、2024年9月にリリースされたBossMan Dlowとのアップテンポな「Run It Up」、R&Bチャートトップ10入りを果たした「Ecstasy」なども収録されている。

さらに、アルバムリリースから数日後にはNormani、Teyana Taylorを迎えた「Ecstasy Remix」を含む4曲追加のデラックス版も公開され、話題を呼んだ。

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Ciaraの想いと自己肯定

Ciaraは本作についてこう語っている。

「自分のこれまでの歩みを振り返ると、いろいろなことを経験してきたし、時には『できるまで演じる』ことも必要だった。疑問を投げかけられたり、信じてもらえない瞬間もあった。
ある女性に『どうやって自分を時代に合った存在として保つつもりですか?』と尋ねられたこともある。もちろん、私はもう19歳ではない。ここまで歩んできた道のりを無視するつもりなのかと、とても奇妙に思った」

さらに彼女は、母であり妻でありアーティストとしての多面的な役割についてもこう考える。

「基本的には『アーティストは全部できない』と言われるようなものだ。でも、それが私を奮い立たせた。なぜ、素晴らしいアーティストであり、素晴らしい母親でもいられないのか、と。
人生のある段階で、人は成功の見方を一面的に決めつけ、勝手にレッテルを貼ることがある。例えば、夫がフットボールで活躍していると、『フットボール選手の妻』というイメージだけで見られる。今の私の人生やキャリアでは、それは…どうだろう?」

このプロジェクトを通して、Ciaraは自分自身に完全な自信を持ち、快適さを感じている。まだ達成したいことは残されているものの、確実にその道を歩んでいると信じているのだ。

本作は、彼女にとって「自主制作の旅路の節目」であり「ファンへの贈り物」である。母でありアーティストとしての強さ、自己所有、自信、喜びを込めた作品であり、「自由を纏い、過去を擁し、未来に向かって踊る私がここにいる」と力強く宣言する一枚である。

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