元ネタ・サンプリング City Girls feat. Cardi B – Twerk (2018) 「In My Feelings」のような曲をやりたかった・・・2000年代のクラブヒットをサンプリング!

2010年代
2010年代C
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Yung MiamiJTからなるフィメールラップデュオのCity Girls (シティ・ガールズ)は、Quality Control Musicと契約後にデビューミックステープ「Period」(2018)をリリースし、その夏にリリースされたDrakeのシングル「In My Feelings」にフィーチャーされて一躍注目を浴びました。

しかし、メンバーのJTはクレジットカード詐欺の罪で収監され、その収監中にデビューアルバム「Girl Code」(2018)をリリースしています。

今回は、このアルバムからCardi B (カーディ・B)をゲストに迎えてシングルカットされた「Twerk」(2018)をピックアップ。

ここでは、City Girlsにとって初の全米チャート入りを果たしたこの曲の元ネタについて解説します。

City Girls feat. Cardi B – Twerk (2018)

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楽曲情報

City Girls (シティ・ガールズ)
結成  :2017年
ジャンル:Hip Hop
メンバー:Yung Miami, JT

Cardi B (カーディ・B)
出身地 :ニューヨーク、ブロンクス
生年月日:1992年10月11日
ジャンル:Hip Hop

レーベル
Quality Control Music
Motown Records
Capitol Records

プロデューサー
Mr. Nova
Rico Love

元ネタ・サンプリング
Choppa feat. Master P – Choppa Style (2003)
Master P feat. 5th Ward Weebie & Krazy – Rock It (2001)

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“Twerk” 元ネタ・サンプリング

Choppa feat. Master P – Choppa Style (2003)

元ネタになったのは、ルイジアナ州ニューオーリンズ出身のラッパーChoppa (チョッパ)「Choppa Style」(2003)です。

彼は、2002年初頭にインディペンデントレーベルのTake Fo’ Recordsと契約し、同年にデビューアルバム「Choppa Style」(2002)をリリース。

このアルバムと同タイトルのシングル「Choppa Style」は、R&B/Hip Hopシングルチャートで49位と好成績を残し、これを聴いたMaster P (マスター・P)が、Choppaと自身のレーベルThe New No Limit Recordsと契約を結びます。

契約後、ChoppaMaster Pはこの曲を再レコーディングし、Choppaのセカンドアルバム「Straight from the N.O.」(2003)からのファーストシングルとして再リリース。

このシングルは、R&B/Hip Hopチャート15位を記録するクラブヒットとなり、Choppaの代表曲のひとつとなりました。

また、後のインタビューでChoppaは「嫌われ始めたとき、それが本物だとわかったんだ」と、ヒットの裏側での出来事を明かしています。

嫌われ始めたとき、それが本物だとわかったんだ。
母がいつも言っていたのは『人が何を言おうが、あなたのことを話している限り、問題ない。
もし噂にならなかったら、心配し始めなさい』って。
『あいつはもうダメだ』って嫌われ始めたとき、なんでそんなことを言うんだろうって思ったんだ。
そしたら地元のラッパーが来て『これからは自分のことをいろいろ言われるようになるよ』って言われたんだ。
ラッパーってのはそういうもんだ。
集中しろ。謙虚であれ、そして誰も自分のことへ言うことに気にするな。
とにかく、俺は気にしたことなかったね。
誰も俺を傷つけるようなことは言わないから、俺は彼らが話すことに一切惑わされないんだ。
俺は俺をやるだけなんだ。
前に進み続ける。決して後ろを振り返らない。
振り返る暇なんてないんだ......とても忙しいんだ。
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“Choppa Style” 元ネタ・サンプリング

Master P feat. 5th Ward Weebie & Krazy – Rock It (2001)

さらに深堀りすると、Choppa (チョッパ)「Choppa Style」は、ルイジアナ州ニューオーリンズ出身のラッパーMaster P (マスター・P)「Rock It」(2001)をサンプリングしています。

Master PのレーベルであるNo Limit Recordsは、90年代後半から2000年代前半にかけてヒット曲を量産しヒップホップシーンに大きく貢献しましたが、2001年に配給元のPriority Recordsとの契約が終了し、新たにUniversalの傘下となりました。

そこで、レーベル名をThe New No Limit Recordsとして再スタートを切り、新レーベルとして初のアルバムで、彼の10枚目のアルバム「Game Face」(2001)をリリース。

この曲はこのアルバムに収録され、アルバムはR&B/Hip Hopチャート12位を記録。

シングル「Ooohhhwee」がR&B/Hip Hopチャート19位を記録するクラブヒットとなりましたが、この曲が彼にとって最後のヒットソングとなりました。

Master P – Ooohhhwee (2001)

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ドレイクの「In My Feelings」のような曲をやりたかった・・・

City Girls「Twerk」について、メンバーのYung Miamiは『「In My Feelings」のような曲をやりたかった』と明かしています。

ニューオリンズバウンスをやりたかったし「In My Feelings」のような曲をやりたかったわ。
というのも、私たちにはトゥワークの曲がないの。
だから、トゥワークの曲を作りたかったんだ。
聴いたら踊りたくなるような曲だから、あの曲にしたんだ。
それで「Twerk」にしたんだ。

また、Yung Miamiはデビューアルバム「Girl Code」をリリースする前から、パートナーのJTの収監が決まっていたことを明かし、刑務所に行く当日の朝までレコーディングしていたようです。

レコード契約を結んだときから、JTが刑務所行きになることは分かっていたんだ。
というのも、私たちがラップを始めた頃、彼女が起訴され、自首しなければならないことが分かっていたからね。
だから、彼女が刑務所に行くまでレコーディングをしたの。
すでに「Period」をリリースしていたけど「Girl Code」までは彼女が刑務所に行く最後の日までレコーディングしていたわ。
彼女が出頭する前日は、翌朝までスタジオにいたよ。
彼女は12時に出頭しなければならなかったんだけど、朝の8時までスタジオにいたんだ。
アルバムの発売が決まっていたから、レコーディングして完成させなければならなかったんだ。
彼女が留守の間にリリースする必要があるとわかっていたからね。

JTの収監されている間にアルバムがリリースされましたが「Twerk」はYouTubeで2億回以上再生され、出所後に発表したセカンドアルバム「City on Lock」(2020)は、前作を上回る成績を収め、フィメールラップデュオとして確固たるキャリアを築きました。

この機会に、元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。

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