2016年にミックステープ「Drip Season」でデビューしたGunna (ガンナ)は、続編の「Drip Season 2」(2017)、さらに「Drip Season 3」とミックステープをリリース。
2019年にはデビューアルバム「Drip or Drown 2」でR&B/Hip Hopチャート1位を記録し、続くセカンドアルバム「Wunna」(2020)では、自身初の全米チャート1位を獲得。
Young Stoner Life Records(通称YSL)を率いるYoung Thugと共に、アトランタの音楽シーンを牽引しているラッパーの1人です。
そんな彼が、3枚目のアルバム「DS4EVER」(2022)をドロップ。
前述した「Drip Season」シリーズ4作目にして最終作となる本作は、Young Thugと数々のヒットソングを手掛けてきたWheezyがエグゼクティブプロデューサーを務めています。
今回はこのアルバムから「livin wild」(2022)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Gunna – livin wild (2022)
楽曲情報
Gunna (ガンナ)
出身地 :ジョージア州アトランタ
生年月日:1993年6月14日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
300 Entertainment
Young Stoner Life
プロデューサー
Turbo
McNab
元ネタ・サンプリング
Keith Sweat feat. LL Cool J – Why Me Baby (1991)
“livin wild” 元ネタ・サンプリング
Keith Sweat feat. LL Cool J – Why Me Baby (1991)
元ネタになったのは、ニューヨーク、ハーレム出身のシンガーKeith Sweat (キース・スウェット)の「Why Me Baby」(1991)です。
この曲は、彼の3枚目のアルバム「Keep It Comin’」(1991)に収録され、デビューアルバム「Make It Last Forever」(1987)に続き、3作連続でR&B/Hip Hopチャート1位を記録。
さらに5枚目のアルバム「Keith Sweat」まで1位を獲得し続けています。
また「Why Me Baby」は、名プロデューサーTeddy Rileyが手掛けてR&Bチャート2位を記録し、2009年に発表したベストアルバム「The Magnificent」にも収録されています。
終わりに
冒頭で触れた>Wheezyは、今回のアルバムのレコーディングについて次のように語っています。
パンデミック中、ずっとやっていたよ。 2020年の前半はロスで、クロスビー・スタジオという自分たちのスタジオでやったんだ。 最初のパンデミックも2回目のパンデミックも、全部そうだったよ。
また彼は、Kanye Westのアルバム「Donda」で楽曲をプロデュースしており、その当時のことを振り返りながら明かしています。
カニエは俺をプライベートジェットで送ってくれたんだ。 実はトラヴィス(スコット)と一緒に仕事をしていたんだけど、イェから電話がかかってきて、地元にジェット機を送り返してくれたんだよ。 その後、メルセデス・ベンツスタジアムまで行って、2週間閉じこもっていたんだ。 ロッカールームやカフェテリアにスタジオがあったよ。 多くのラッパーがすでに帰っていたんだけど、俺は最後の仕上げに参加したんだ。 楽しかったね。
Travis Scottと次作プロジェクトの制作を始め、カニエとリスニングパーティーとアルバムの仕上げを共にしたことが印象的だったようですね。
この機会に、今作の元ネタと併せてアルバムを聴いてみてはいかがでしょうか。
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