Kanye West (カニエ・ウェスト)は、2000年代にプロデューサーとして注目を集め、ラッパーとしてシンセサイザーやオートチューンを使用したアルバムを次々にリリース。
2019年のアルバム「Jesus Is King」はゴスペルアルバムに仕上がり、常に新しい音楽への挑戦と開拓を続けています。
そんな彼が、2021年に節目となる10枚目のアルバムをドロップ。
今作のアルバムタイトルは、2007年に他界した母Donda Westにちなんで「Donda」になっています。
今回はこのアルバムから「Heaven and Hell」をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Kanye West – Heaven and Hell (2021)
楽曲情報
Kanye West (カニエ・ウェスト)
出身地 :イリノイ州シカゴ
生年月日:1977年6月8日
ジャンル:Hip Hop
レーベル
Def Jam Recordings
G.O.O.D. Music
プロデューサー
Andrew Dawson
Nabeyin
Ojivolta
Wallis Lane
BoogzDaBeast
88-Keys
Kanye West
元ネタ・サンプリング
20th Century Steel Band – Heaven and Hell Is on Earth (1975)
“Heaven and Hell” 元ネタ・サンプリング
20th Century Steel Band – Heaven and Hell Is on Earth (1975)
元ネタになったのは、スチールバンド20th Century Steel Band(20th センチュリー・スティール・バンド)の「Heaven and Hell Is on Earth」(1975)です。
この曲は、1975年にイギリスののキャスティング番組「New Faces」に取り上げられ、その後バンドはアイランドレコードと契約。
同年末に彼らのデビューアルバム「Warm Heart Cold Steel」がリリースされ、この曲はこのアルバムに収録されています。
またサンプリングソースとしても知られ、これまでに90曲以上に使われるなど、現代の音楽シーンに影響を与えています。
その中でもSalt-N-PepaやBlack Eyed Peasなどがサンプリングしており、Jennifer Lopezの「Jenny From the Block」(2002)は世界各国のチャートを席巻するヒット曲となりました。
Salt-N-Pepa – Heaven or Hell (1993)
Black Eyed Peas – Say Goodbye (1998)
Jennifer Lopez – Jenny from the Block (2002)
終わりに
「Donda」でKanye Westは、Apple MusicとSpotifyの両サービスで、2021年のアルバムとしては最も多くの初日ストリーミングを記録。
またKanye Westにとって10作連続で全米チャートで首位を獲得し、Eminemの記録と並びました。
さらに世界18の地域のチャートでも1位を獲得し、2021年の最も人気のあるアルバムの1つとなりました。
ぜひこの機会に元ネタと併せて聴いてみてはいかがでしょうか。
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