ニューヨークで結成されたラップグループJunior M.A.F.I.A. (ジュニア・マフィア)のメンバーは、同じくニューヨーク出身のラッパーのThe Notorious B.I.G. (ノトーリアス・B.I.G.)の幼馴染で、結成時はメンバー全員が20歳以下でした。
そんな彼らが1995年にリリースしたデビューアルバム「Conspiracy」では、The Notorious B.I.G.が5曲で作詞を担当し、全米チャートで8位、R&B/Hip Hopチャートで2位を記録しました。
今回は、このアルバムから3枚目のシングル「Get Money」(1995)をピックアップ。
ここでは、この曲の元ネタについて解説します。
Junior M.A.F.I.A. feat. The Notorious B.I.G. – Get Money (1995)
“Get Money” 楽曲情報
レーベル
Big Beat Records
Atlantic Records
プロデューサー
EZ Elpee
元ネタ・サンプリング
Sylvia Striplin – You Can’t Turn Me Away (1981)
“Get Money” 元ネタ・サンプリング
Sylvia Striplin – You Can’t Turn Me Away (1981)
元ネタになったのは、ニューヨーク出身のシンガーSylvia Striplin (シルヴィア・ストリプリン)の「You Can’t Turn Me Away」(1981)です。
彼女は、FunkやSoulの名プロデューサーで知られるRoy Ayersの元でキャリアを積み、彼のレーベルUno Melodicと契約し、1981年にデビューアルバム「Give Me Your Love」(1981)をリリース。
このアルバムに収録されているこの曲は、その後30曲以上にサンプリングされ、Erykah Baduがカバーしたほか、The Gameなどのラッパーがサンプリングしています。
Erykah Badu – Get Munny (2010)
The Game feat. Dom Kennedy – Gold Daytonas (2019)
シングル盤にはリミックスも収録
Junior M.A.F.I.A.の「Get Money」のシングル盤には、Dennis Edwardsの「Don’t Look Any Further」(1984)をサンプリングした「Gettin’ Money (The Get Money Remix)」も収録されています。
Junior M.A.F.I.A. feat. The Notorious B.I.G. – Gettin’ Money (The Get Money Remix)
Dennis Edwards feat. Siedah Garrett – Don’t Look Any Further (1984)
この機会に、元ネタと併せて聞いてみてはいかがでしょうか。
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